日本の年中行事  目次

 

一般的な年中行事を簡単に説明します。
合わせて関連した事柄や童謡・唱歌を紹介します。

                            項目は関連のトピック
                            『  』 は関連の歌

 

1月   January

 睦月(むつき)   

 

 元日(がんじつ)      1月1日 
                             元日と元旦  年ごもり  祝日の国旗掲揚
                             『ひのまる』  『日の丸の旗』

 初日の出(はつひので)  1月1日
                              『一月一日』

 大正月(おおしょうがつ)  1月1日~7日  
                              数え年
                              『お正月』

 三が日(さんがにち)    1月1日~3日
                              おせち料理

 年賀(ねんが)        1月1日~3日
                              年賀の挨拶言葉

 松の内(まつのうち)    1月1日~7日
                              正月の飾り物

 初詣(はつもうで)      1月1日~
                              神社参拝の一般的作法  絵馬  破魔矢

 初夢(はつゆめ)       1月2日
                              一富士二鷹三茄子   宝船   七福神   七福神の覚え方

 皇居一般参賀(こうきょいっぱんさんが)  1月2日
                                   東京駅

 書初め(かきぞめ)      1月2日頃
                              正月の遊び
                              『たこの歌』

 小寒(しょうかん)       1月5日頃
                              寒の入り  二十四節気  七十二候  太陰太陽暦
                              『冬の夜』

 消防出初式(しょうぼうでぞめしき) 1月6日
                              東京消防出初め式  火の用心  火事の夢

 松納め(まつおさめ)     1月7日
                              松過ぎ  鳥総松  初荷  正月休み  家族の絆を強めて開運

 七草(ななくさ)        1月7日
                              七草粥と七種粥  正月明けの滋養食  春の七草  七草の覚え方

 成人の日(せいじんのひ)  1月8日~14日
                    (第2月曜日)  成人式 成年式・成女式   成年  選挙権   通過儀礼
                              運を開く心がけ
 

 鏡開き(かがみびらき)    1月11日
                              「開く」は、「切る」・「割る」の忌み言葉   忌み言葉

 宮中歌会始(きゅうちゅううたかいはじめ)  1月中旬頃
                              

 小正月(こしょうがつ)     1月15日
                              小正月の行事   餅花・繭玉

 左義長(さぎちょう)      1月15日
                              左義長の起源  火を焚いて邪気を払う  燃え方で吉凶を占う

 藪入り(やぶいり)       1月16日
                              薮入りの起源  薮入りの語源  盆と正月が一緒に来たよう  運を開く心がけ  
                              『浜千鳥』

 大寒(だいかん)        1月20日頃
                              二十四節気  七十二候  太陰太陽暦  寒稽古  寒中見舞い
                              『雪』
                              

 

2月     February

 如月(きさらぎ)  

 

 節分(せつぶん)         2月3日頃
                   (立春の前日)   節分とは?  節分行事  追儺(ついな)・鬼やらい  日本の鬼
                               『桃太郎』   『ももたろう』

 立春(りっしゅん)        2月4日頃
                               正月節  寒明け  二十四節気  七十二候  太陰太陽暦
                               『うぐいす』  『早春賦』

 針供養(はりくよう)        2月8日
                               淡嶋神社  針仕事

 建国記念の日(けんこくきねんのひ)   2月11日
                               紀元節   皇紀・神武天皇即位紀元

 バレンタインデー         2月14日
                               由来  チョコレートと日本の習慣

 涅槃会(ねはんえ)        2月15日     
                               涅槃会を行う日  涅槃団子  涅槃図
                               「北枕」は縁起が悪い?

 春一番(はるいちばん)     立春から春分までの間
                               春一番の定義  春一番の語源  突風や気温上昇に注意
                               『春風』

 雨水(うすい)           2月19日頃
                               春めく  二十四節気  七十二候  太陰太陽暦
                               『どじょっこふなっこ』

 閏日(うるうび)          2月29日
                               閏年   閏年とオリンピック
                               なぜ2月で調整するのか  なぜ2月は28日しかないのか
                               西向く士(にしむくさむらい)
                               閏年生まれの人はラッキー  良運を招く心がけ

 

3月     March

 弥生(やよい)   

 

 桃の節句(もものせっく)     3月3日
                               上巳の節供と桃  曲水の宴  山遊び・磯遊び
                               桃と桜はどちらが先に咲くか?
                               『水車』

 雛祭り(ひなまつり)        3月3日
                               雛祭りの起源  雛人形  雛祭りのお供え  雛祭りのご馳走
                               雛壇の飾り方  内裏雛の並べ方  敏感になるために
                               『ひなまつり』   『ひなまつり』  
                               

 啓蟄(けいちつ)         3月6日頃
                               蟄虫戸を啓く   二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                               『どこかで春が』

 ホワイトデー            3月14日
                               ホワイトデーの由来  3月14日になったわけ
                               「白」という色      白無垢、お色直しの由来
                               『赤い鳥小鳥』

 涅槃会(ねはんえ)        3月15日
                               涅槃会を行う日   涅槃団子  涅槃図
                               「北枕」は縁起が悪い?

 春の彼岸(はるのひがん)    3月18日頃から1週間
                               彼岸会  彼岸の行事  牡丹餅と御萩  ぼたもちの異名
                               『春よ来い』

 春分の日(しゅんぶんのひ)   3月21日頃
                               春分  二十四節気  七十二候  太陰太陽暦
                               暑さ寒さも彼岸まで
                               『春が来た』

 イースター(復活祭・ふっかつさい)  春分後の満月の次の日曜日
                               イースターエッグ・イースターうさぎ   イースターの花
                               日本でのイースター   菜種梅雨
                               『朧月夜』

 

4月     April

 卯月(うづき) 

 

 花見(はなみ)               3月下旬~4月上旬
                               桜   桜前線   花見は信仰行事
                               花見の宴      運を開く心がけ
                               『さくら』

 エイプリルフール            4月1日
                               由来   嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる
                               嘘も方便   嘘はつき通せない
                               正直は最良の策である
                               『花咲じじい』

 清明(せいめい)            4月5日頃
                               春眠暁を覚えず   今日のうちに眠る
                               二十四節気    七十二候   太陰太陽暦
                               『蝶々』       『チューリップ』

 花祭(はなまつり)            4月8日
                               三大法会   甘茶   釈迦
                               『ひらいた ひらいた』

 穀雨(こくう)                 4月20日頃
                               百穀春雨   二十四節気  七十二候
                               太陰太陽暦
                               『春の小川』

 昭和の日                 4月29日
                               「天皇誕生日」→「みどりの日」→「昭和の日」
                               植物をこよなく愛された昭和天皇のエピソード
                               『緑のそよ風』

 

5月     May

 皐月(さつき)   

 

 メーデー(May  Day)        5月1日
                               起源     五月祭とメークイン
                               『靴が鳴る』

 八十八夜             5月2日頃
                               八十八夜の別れ霜   茶摘   緑茶の日
                               朝茶は一日の難をのがれる
                               『茶摘』

 憲法記念日              5月3日
                               日本国憲法   平和の象徴 鳩とオリーブ
                               『鳩」

 みどりの日               5月4日
                               国民の休日   4月29日だった「みどりの日」
                               ゴールデンウィーク
                               『わか葉』

 こどもの日             5月5日
                               運を開く心がけ   児童憲章制定記念日 児童福祉週間
                               『背くらべ』

 端午の節句(たんごのせっく)  5月5日
                               もとは女性のための祭り?   「端午」とは?
                               『こいのぼり』   『鯉のぼり』

 立夏(りっか)               5月6日頃
                               田植の季節到来   田植は神事
                               二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                               『田植』   『夏は来ぬ』

 母の日                  5月8~14日
                     (第2日曜日)  カーネーション   父の恩は山よりも高く、母の恩は海よりも深し
                               『肩たたき』   『母の歌』

 小満(しょうまん)            5月21日頃
                               麦秋   麦   運を開く心がけ
                               二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                               『麦刈』

 

6月     June

 水無月(みなづき)   

 

 衣替え(ころもがえ)        6月1日
                              ジューン・ブライド(6月の花嫁)  結婚記念日(記念式)

 芒種(ぼうしゅ)          6月6日頃
                              芒とは
                              二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                              『ほたるこい』  『蛍』

 時の記念日            6月10日
                              時間とは? 「ザディーグまたは運命」より
                              『浦島太郎』

 入梅(にゅうばい)        6月11日頃
                              梅雨入り   梅雨前線   梅雨の語源
                              五月雨と五月晴れ
                              『かたつむり』

 父の日              6月15日~21日
                     (第3日曜日)
                              「父の日」にはバラ
                              『村の鍛冶屋』

 夏至(げし)            6月22日頃
                              夏に至る
                              二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                              『かえるのうた』

 

7月     July

 文月(ふみづき)   

  

 山開き               7月1日
                              山岳信仰   修験道   富士山の山開き
                              富士講と富士塚    富士山で開運
                              『ふじの山』

 川開き                  7月1日
                              両国の川開き   良運を招く心がけ
                              『花火』   『花』

 海開き                  7月1日
                              由来   快水浴場
                              『うみ』   『海』

 七夕(たなばた)            7月7日
                              牽牛・織女の伝説   乞巧奠   棚機津女の信仰
                              七夕飾り   手芸・手作りで開運
                              『たなばたさま』

 小暑(しょうしょ)             7月7日頃
                              温風至る  暑中見舞い
                              二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                              『かっこう』

 お盆(ぼん)          7月13日~16日
                              新のお盆と旧のお盆   お盆の期間と行事
                              祖先崇拝信仰と仏教の融合
                              『しゃぼん玉』

 盆踊り(ぼんおどり)   7月中旬~8月中旬
                              盆踊りの時期   踊り念仏・念仏踊り          

 中元(ちゅうげん)         7月15日
                              お中元   暑中見舞い(贈答)

 海の日           7月15日~21日
                 (第3月曜日)     海の記念日   海の月間   良運を招く心がけ
                              『われは海の子』

 土用(どよう)       7月20日~8月7日頃
                              土用の丑の日   土用は年4回
                              土用の丑にはうなぎを食べる   土用干し
                              『池の鯉』

 大暑(たいしょ)             7月23日頃
                              夏負け予防   猛暑日
                              二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                              『金魚のひるね』

 

8月     August

 葉月(はづき)   

 

 原爆記念日(げんばくきねんび)   
         広島平和記念日   8月6日   広島平和記念公園
         長崎原爆の日     8月9日   長崎市平和公園

 立秋(りっしゅう)           8月7日頃
                              涼風至る   二十四節気   七十二候  太陰太陽暦
                              『牧場の朝』

 お盆(月遅れ)       8月13日~16日
                              月遅れのお盆   お盆の期間と行事  
                              祖先崇拝信仰と仏教の融合   良運を招く心がけ
                              『汽車』    『故郷』

 終戦記念日(しゅうせんきねんび) 8月15日
                              第二次世界大戦   玉音放送   15年戦争  沖縄戦
                              戦争の惨禍と平和の誓い

 処暑(しょしょ)           8月23日頃
                              台風   二十四節気   七十二候   太陰太陽暦

 

9月     September

 長月(ながつき)   

 

 防災の日(ぼうさいのひ)        9月1日
                              関東大震災   防災週間

 二百十日(にひゃくとおか)       9月1日頃
                              由来   貞享暦   二百二十日   風祭   稲刈り
                              『浜辺の歌』

 白露(はくろ)                  9月7日頃  秋の長雨   二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                              『雨』

 重陽の節句(ちょうようのせっく)  9月9日
                              九が重なるめでたい日   菊酒   9月に菊の節句?
                              菊に親しむ   菊を鑑賞する   良運を招く心がけ
                              『野菊』   『菊の花』

 敬老の日(けいろうのひ)     第3月曜日
                (9月15日~21日)  9月15日   長寿の祝い   良運を招く心がけ 
                              

 中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)  9月中旬~10月上旬
                               中秋   月見   十五夜   十三夜・後の月
                               芋名月・豆名月・栗名月   片見月は縁起が悪い?
                               秋の七草   秋の七草の覚え方   十六夜
                               日本人と月   運を開く心がけ
                               『うさぎ』   『つき』

 秋の彼岸(あきのひがん)        9月20日頃から1週間
                               彼岸会   彼岸の行事
                               御萩と牡丹餅   おはぎの異名
                               『故郷の空』

 秋分の日(しゅうぶんのひ)       9月23日頃
                               秋分   二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                               暑さ寒さも彼岸まで
                               『虫のこえ』

 

10月     October

 神無月(かんなづき)   

 

 衣替え(ころもがえ)         10月1日
                               由来   天高く馬肥ゆ   秋の行楽 (紅葉狩り 味覚狩り)
                               運を開く心がけ           
                               『紅葉』
 寒露(かんろ)               10月8日頃
                               菊花開く   二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                               『証城寺の狸ばやし』
 体育の日(たいいくのひ)  10月8日~14日
                    (第2月曜日)   オリンピック東京大会   体力つくり強調月間
                               運動会
                               『うさぎとかめ』
 神嘗祭(かんなめさい)        10月17日
                               由来   新嘗祭   秋祭り
                               『村祭』
 霜降(そうこう)               10月23日頃
                               初霜   二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                               『雁』
 ハロウィーン                 10月31日
                               万聖節   起源   ジャコランタン   オレンジと黒

 

11月     November

 霜月(しもつき)   

 

 文化の日                  11月3日
                               天長節 明治節   新憲法公布の日
                               「文化」に因んだ行事・祭典   湯川秀樹博士
                               学芸会・文化祭
 立冬(りっとう)               11月7日頃
                               木枯らし   時雨   小春日和
                               二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                               『冬景色』
 七五三(しちごさん)             11月15日
                               七五三の由来   なぜ七五三なのか?
                               11月15日に祝うわけ   千歳飴   晴れ着
                               『通りゃんせ』
 小雪(しょうせつ)              11月22日頃
                               虹かくれて見えず   七色の虹   二本の虹
                               虹の言い伝え
                               二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
 勤労感謝の日(きんろうかんしゃのひ)  11月23日
                               新嘗祭   農林水産祭・農業祭
                               『二宮金次郎』   『二宮尊徳』

 

12月     December

 師走(しわす)   

 

 歳暮(せいぼ)              12月上旬~25日位
                               お歳暮   起源

 忘年会(ぼうねんかい)        12月上旬~
                               起源   飲み過ぎに注意        

 大雪(たいせつ)             12月7日頃
                               熊穴にかくる  二十四節気  七十二候  太陰太陽暦

 針歳暮(はりせいぼ)          12月8日
                               淡島神社   針仕事

 成道会(じょうどうえ)          12月8日
                               釈迦が仏陀になった日  三大法会  釈迦

 煤払い(すすはらい)          12月13日
                               煤払いとは

 大掃除(おおそうじ)            12月中旬~下旬
                               もとは煤払いの宗教的行事  大掃除のスケジュール
                               良運を招く心がけ

 赤穂義士祭(あこうぎしさい)     12月14日
                               忠臣蔵   12月14日に雪は降るのか?

 冬至(とうじ)                 12月22日頃
                               暦法の起点   冬至冬中冬はじめ
                               二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                               『大寒小寒』

 冬至の行事
                               一陽来復    冬至とクリスマス    柚子湯
                               冬至の食べ物   太陽の色で開運

 天皇誕生日(てんのうたんじょうび)  12月23日
                               天長節   皇太子時代のエピソード

 クリスマスイブ               12月24日
                               なぜクリスマス前日に祝うのか?   サンタクロース
                               日本のクリスマスイブ

 クリスマス                   12月25日
                               冬至とクリスマス   日本でのクリスマス
                               クリスマスの表記   クリスマスカラー

 大晦日(おおみそか)          12月31日
                               除夜と寝正月   除夜の鐘  年越しそば
                               大晦日に年越しそばを食べるとお金に困らない

 

 

 

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睦月

 

睦月(むつき・むつびづき)  1月Mutuki

 「むつき」とは、
   人々が互いに親しみ仲良くする月の意とされています。

    稲の実を初めて水に浸す月、「実月」からとする説、もあります。

 

年中行事  睦月の目次

1月の行事を簡単に説明します。
合わせて関連した事柄や童謡・唱歌を紹介します。

                             項目は関連のトピック
                             『 』 は関連の歌

 

 元日(がんじつ)      1月1日 
                             元日と元旦  年ごもり  祝日の国旗掲揚
                             『ひのまる』  『日の丸の旗』

 初日の出(はつひので)  1月1日
                              『一月一日』

 大正月(おおしょうがつ)  1月1日~7日  
                              数え年   『お正月』

 三が日(さんがにち)    1月1日~3日
                              おせち料理

 年賀(ねんが)        1月1日~3日
                              年賀の挨拶言葉

 松の内(まつのうち)    1月1日~7日
                              正月の飾り物

 初詣(はつもうで)      1月1日~
                              神社参拝の一般的作法  絵馬  破魔矢

 初夢(はつゆめ)       1月2日
                              一富士二鷹三茄子   宝船   七福神

 皇居一般参賀(こうきょいっぱんさんが)  1月2日
                                   東京駅

 書初め(かきぞめ)      1月2日頃
                              正月の遊び   『たこの歌』

 小寒(しょうかん)       1月5日頃
                              寒の入り  二十四節気  七十二候  太陰太陽暦
                              『冬の夜』

 消防出初式(しょうぼうでぞめしき) 1月6日
                              東京消防出初め式  火の用心  火事の夢

 松納め(まつおさめ)     1月7日
                              松過ぎ  鳥総松  初荷  正月休み  家族の絆を強めて開運

 七草(ななくさ)        1月7日
                              七草粥と七種粥  正月明けの滋養食  春の七草  七草の覚え方

 成人の日(せいじんのひ)  1月8日~14日(第2月曜日)
                              成人式 成年式・成女式   成年  選挙権   通過儀礼
                              運を開く心がけ
 

 鏡開き(かがみびらき)    1月11日
                              「開く」は、「切る」・「割る」の忌み言葉   忌み言葉

 宮中歌会始(きゅうちゅううたかいはじめ)  1月中旬頃
                              

 小正月(こしょうがつ)     1月15日
                              小正月の行事   餅花・繭玉

 左義長(さぎちょう)      1月15日
                              左義長の起源  火を焚いて邪気を払う  燃え方で吉凶を占う

 藪入り(やぶいり)       1月16日
                              薮入りの起源  薮入りの語源  盆と正月が一緒に来たよう  運を開く心がけ  
                              『浜千鳥』

 大寒(だいかん)        1月20日頃
                              二十四節気  七十二候  太陰太陽暦  寒稽古  寒中見舞い
                              『雪』
                              

 

 

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元日

 Hinomaru

元日(がんじつ)    1月1日
 
年の始めを祝う、国民の祝日

 

元日と元旦

一年の最初の日である、1月1日を元日(がんじつ)といいます。
元旦(がんたん)とは、元日の朝のことです。

「元旦」 だけで、 「1月1日の朝」 という意味がありますので、
年賀状などに、「平成○○年 1月 元旦」 と書くのはまちがいです。
「平成○○年 元旦」 のように年号に続けるだけでよいのです。

また、「元旦の朝」 という言い方も、朝が重複しますので
避けたほうがよいでしょう。

 

年籠り(としごもり)
 
もともと正月は大晦日の夜から始まるものでした。Hamayab
歳神(年神)様がやってくるのは年越しの夜なので、
家族全員で家にこもり、寝ないで静かに
歳神様をお迎えしました。
元日は歳神様をお迎えした日なので、
外出せずに家で家族だけで過ごすのが習わしでした。

江戸時代後半から、元旦に初日の出を拝みに行くことが広まり、
初詣も盛んになりました。
現代では年籠りの風習は薄れ、多くの人が元日から初詣に
あちこちの社寺をはしごしたり、遊びに出かけています。
年末から年始にかけて海外旅行に出かけるのも、
特別なことではなくなっています。

 

祝日の国旗掲揚

昭和40年代くらいまで、祝祭日には各家の門や玄関にKadomatua
国旗を掲げていたものでした。
ですから祝日を、旗日(はたび)と呼んでおりました。
今では、日の丸を揚げている家庭はほどんど見られません。

また、正月飾りをしている家も少なくなりました。

そのかわり、クリスマスリースを玄関に飾ったり、
電飾で家や庭を飾る家は増えています。
それがいけないことだ、などと言うつもりはありません。
特定の宗教に縛られない日本は、自由で住みやすい、
すばらしい国だと思います。

ただ、西洋式のお祭りや祝日が派手になる一方で、
日本の風習が段々軽んじられていくことを、
寂しいと感じ大変残念に思っています。

 

ひのまる      文部省唱歌Hinomarub

 

1. 白地に赤く    日の丸染めて
   ああ美しい    日本の旗は

2. 青空高く     日の丸揚げて
   ああ美しい    日本の旗は

 

日の丸の旗   作詞/高野辰之   作曲/岡野貞一 

 

1. 白地に赤く   日の丸染めて
   ああ美しや   日本の旗は

2. 朝日に昇る   勢ひ見せて
   ああ勇ましや  日本の旗は

 

   『尋常小学唱歌(一)』  明治44年

 

 

 

 

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初日の出

 Omaezaki

初日の出(はつひので)  1月1日

 

元旦に昇る太陽を 「初日の出」 といいます。
太陽に向かって手を合わせ、一年の幸福を祈ります。

 

初日の出を拝むために、富士山や各山々へ登る人もいます。
元旦に、山頂で太陽を拝めば家の中に病人が出ない、
という信仰から山に登ります。

太平洋側に住む人は、海岸で水平線から昇ってくる
太陽を待ちます。          (右写真は静岡県御前崎)
千葉県東端、銚子半島先端の犬吠埼(いぬぼうざき)は、
太平洋に突出していて、初日の出を拝む名所として有名です。

その他にも、初日の出を拝むのに絶好と言われる場所が
全国各地にあります。

初日の出を拝む風習は、江戸時代後半に江戸の人々
から広まりました。明治以降は、国旗の日の丸と重ねて
考えられて全国で根付き、現代でもさかんです。
恋人同士で超高層ビルから初日の出を拝むのが、
最先端感覚であるようです。

 

 

 一月一日        作詞/千家尊福    作曲/上  真行

 Hasikuiiwa_1

1. 年(とし)の始(はじ)めの       例(ためし)とて
   終(おわり)なき世の         めでたさを
   松竹(まつたけ)たてて        門(かど)ごとに
   祝(いお)う今日こそ         楽(たの)しけれ

2. 初日(はつひ)のひかり       さしいでて
   四方(よも)に輝(かがや)く     今朝(けさ)の空
   君がみかげに            比(たぐ)えつつ
   仰(あお)ぎ見るこそ         尊(とう)とけれ

 

      『官報第3037号附録』  明治26年

 

 

 

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大正月

 

大正月(おおしょうがつ)Kagamimotia  1月1日~7日

 
元旦から七日までのこと。

 

正月は1月1日を中心に行う 「大正月」 と
1月15日を中心に行う 「小正月」 があります。
大正月は、1年の中でも特に重要な儀式の多い年中行事です。
年末から歳神(年神・としがみ)様を迎える準備をして、
元日にお迎えし、様々な儀式でお祝いをします。

 

数え年 Hagoitab

日本人は、正月に歳神様から新しい魂(たましい)をいただく
と信じてきました。
歳神様(歳徳神・としとくじん)は五穀を守り、豊作をもたらす神様で、
祖先神でもあり、子孫の繁栄と幸福をもたらすと言われています。
人は生まれた時に魂をひとつ与えられ、正月ごとに新しい魂を与えられる
という考えから、「数え年(かぞえどし)」 という年齢の数え方をしてきました。

つまり昔の日本人は、正月に皆が一斉に一つ歳を取ったのでした。

 

 

お正月       作詞/東  くめ    作曲/滝 錬太郎

 Takoi

1. もういくつねると         お正月
   お正月には           凧(たこ)あげて
   独楽(こま)をまわして     遊びましょう
   はやく来い来い         お正月

2. もういくつねると         お正月
   お正月には           毬(まり)ついて
   追羽根(おいばね)ついて   遊びましょう
   はやく来い来い         お正月

 

      『幼稚園唱歌』  明治34年

 

 

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三が日

 

三が日(さんがにち)Irori   1月1日~3日

 
正月の1日、2日、3日の総称

 

昔は、三が日は料理も何もしないで、誰もがゆっくりと
くつろぎ、正月気分にひたる期間でした。
現代でも多くの会社やお店が三が日を休みますが、
年中無休の商売やサービスが増えた現代では、
お休みできない人が多くなりました。

 

おせち料理

歳神様におそなえし、共にいただく正月の料理Zouni
主に縁起が良いとされる食材を使う

 雑煮(ぞうに)
          地方により、家風により、食材や作り方は多種多様です。
          めでたい意味のある具を入れた汁に、餅を入れて食べます。
          長持ちするようにとの願いが込められています。
 煮豆(にまめ)
          まめに(健康に)暮らせるようにとの願いが込められています。
          黒豆の黒は魔除けの色と言われています。
 田作(たづくり)
          田作とはごまめ(カタクチイワシの幼魚を干したもの)のことです。
          昔は、小魚を田の肥料としていたことから、
          今年も豊年であるようにとの願いが込められています。
 数の子(かずのこ)
          数の子は、魚のニシンの卵です。
          沢山の卵にあやかって、多くの子孫が生まれ、Osetia
          家が繁栄するようにとの願いが込められています。
 きんとん
          きんとんの黄色い色を黄金にみたてて、
          財産に恵まれるようにとの願いが込められています。
 海老(えび)
          エビのように、腰が曲がるまで長生きできるようにとの
          願いが込められています。
 昆布巻き(こぶまき)
          昆布は和名を広布(ひろめ)といい、広くなるという意味と,
          よろこぶの意と重ねて、お祝いに欠かせない食材です。
 鯛
          タイはおめでたいに通じ,鯛の赤は喜びを表す色とされています。
          また、福の神のえびす様が抱える魚なので縁起が良く、
          お祝いには欠かせない魚です。
 紅白かまぼこ
          紅(あか)はめでたい色、白は神聖な色とされています。Osetib
 紅白なます
          紅白かまぼこ同様に、赤い人参と白い大根でめでたさを表します。
 酢れんこん
          レンコンには穴が開いていて向こうが見えるので、
          将来の見通しが良いとされています。
 里芋(さといも)
          サトイモはひとつの親芋に沢山の子芋、孫芋ができるので、
          子孫繁栄の願いが込められています。
 福茶(ふくちゃ)
          茶の中へ黒豆・昆布・梅干等を入れ、縁起を祝って飲みます。
          口中のけがれを清め、心身の邪気を払います。

 これら以外にも、おせち料理には沢山の種類があります。

 

 

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年賀

 Kadomatud

年賀(ねんが)    1月1日~

新年に、親戚・知人・友人・上司などの家を廻って、
挨拶をすること。
 

遠方にいる人やひと通りの交際の人には、
年賀状をもってこれにかえます。
現代では、ほとんど年賀状で済ます場合が
多くなりました。

年賀状は、元日に届くように配慮する人が多いですが、
訪問する場合は、元日は避けるのが礼儀とされています。

 

 

年賀の挨拶言葉

「新年明けましておめでとうございます」 

  という言い方は正しくない!

 

「新年」 と 「明けまして」 と Kakizomeb
同様のことを続けて言う必要はありません。

長くすると丁寧になると勘違いをしているのか、
芸能人でこの言い方をする人が多いですが、
本来はまちがいです。
芸能人が使うと皆がまねをしてしまいますが、
実は自分の無教養ぶりをさらしているような
恥ずかしい言い方であることを知っておきましょう。

同じことを繰り返すものとして
 「頭痛で頭が痛い」 や 「馬から落ちて落馬した」
など、昔から無知の人をからかう笑い話のネタに
されています。

「新年おめでとうございます」 か 
「明けましておめでとうございます」 の
どちらかにしましょう。

 

 

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松の内

 

 松の内(まつのうち)          1月1日~7日Matua
 

松飾りのある間のことで、普通元日から七日までをいう。
正月七日には門松を外し、この日に歳神(年神)様が帰られる。
(松の内は、3日、5日、15日など、地方により異なる。)

 

 

正月の飾り物

 

 門松(かどまつ)Takea
           歳神様の依代(よりしろ)とされる木。

           依代とは、神様が来られる時のよりどころで、
           目印のようなものです。
           松は常緑がめでたいとされ、「長生きできるように」
           との願いが込められています。
           松以外の常緑樹、楠、杉、榊、栃、椿、楢(なら)、
                        朴(ほお)などを用いる地方もありましたが、
                        中世に松と限られるようになり、
           門松と名付けられました。

           近年は、竹を組み合わせた門松が主流になっています。
           竹は冬でも青い葉を保ち、また真っ直ぐに伸びることから、
           たくましく長生きできるようにとの願いが込められています。

 しめ飾り・注連縄(しめなわ)
           歳神さまが入られる神聖な場所を示す。

           注連縄は神の鎮座まします所と、人間の世界とをKadomatuf
           境とするために張ります。
           邪を除き、けがれを避ける役目をはたします。
           正月用のしめ飾りも、歳神様を迎える神聖な場所を
                        示すために張ります。

 歯朶(しだ)
           歯は齢(よわい)、朶は枝で、長寿を意味します。

           歯朶は裏白(うらしろ)、穂長(ほなが)などともいいます。
           裏の白い方を用いるのは、潔白と白髪になるまでの意です。

 譲り葉(ゆずりは)
           譲り葉は、新しい葉が成長してから古い葉が譲って
           落ちるので、この名があります。
           親子草、交譲木とも書き、長く子孫に福をゆずるの意です。

 昆布(こんぶ)
           昆布は和名を広布(ひろめ)といい、広くなる意味と、
           よろこぶの意味とを重ねています。

 海老(えび)
           腰が曲がるまでの、長寿の意です。

 橙(だいだい)
           代々続き栄えるの意です。Kagamimotib

 串柿(くしがき)
           柿は嘉来・嘉気など、めでたいことが来る、
           めでたいことの兆しがある、の意です。
           また、万物をかき集める、のめでたい意です。

 勝栗(かちぐり)
           勝来(かちく)るに通じており、
           武家が出陣や勝利の祝いとして用いたものです。

 穂俵(ほだわら)
           その実(気胞)が米俵の形に似ているので、
           めでたいとされる。

           ほだわらは、海産の藻・ほんだわらのことです。
           古来、新年の飾り物、食用、肥料として用いられました。
           楕円形あるいは卵形の気胞を有し、海表を浮いて流れ藻となります。

 鏡餅(かがみもち)
           鏡は、人の心を写し神霊の宿るもの。
           餅は、持ちのよいめでたいもの。
           古くは餅鏡といい、めでたいことを二つ重ねて祝う。

           大小の餅は、太陽と月を表わし、
           重ねることで縁起がよいと考えられていました。
           また、丸くて平たい白い餅は、
           人の魂(たましい)を表わしているともいわれています。
           ちなみに、仏様にお供えする饅頭(まんじゅう)もこの形です。

 屠蘇(とそ)Toso
           鬼気(きき)を屠絶(とぜつ)、人魂を蘇生(そせい)するの意。

           屠蘇散(とそさん)を屠蘇袋(紅絹の袋)に入れ、
           酒やみりんに浸して飲みます。
           屠蘇散とは、魏(ぎ)の名医華陀(かだ)処方の、
           体内の邪気をはらう豊薬です。
           山椒(さんしょう)・防風・白朮(びゃくじゅつ)・桔梗(ききょう)・
           蜜柑皮・肉桂(にっけい)皮などが調合され、
           平安時代から飲まれていました。
           江戸時代に、一年の邪気を払い、齢を延ばす願いを込め、
           正月のものとなりました。

 

 

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初詣

 

 初詣(はつもうで)        1月1日~ Meijijinnguu2

新年に初めて神社やお寺へ行き、
1年の幸福を願ってお参りすること。

 

古くは一日の区切りが夕方にあると考えられていました。
つまり正月は大晦日の夜から始まるものだったのです。
そして大晦日の夜の食事を年取りの膳といい、
これを食べることによって年齢をひとつ重ねると考えました。

年取りの食事の後、一家の主人が氏神神社でお籠りを
する風習があり、これが初詣の始まりと考えられています。

現在のように夜中の12時で一日の区切りとするように
なってからは、大晦日の夜12時過ぎから元旦にかけて
神社にお参りする習慣になりました。

初詣は本来、生まれた土地の神である産土神(うぶすながみ)や、
住んでいる場所の氏神(うじがみ)に参るのが正式です。
しかし現在では、有名神社や、その年の恵方(えほう・よい方角)
にある社寺など、遠方に車や電車を利用して詣でるようになりました。

初詣は、正月三が日、あるいは七日頃までに行われることが
多いようですが、いつまでという決まりはありません。

 

神社参拝の一般的な作法

初詣も普段の日のお参りも、作法は同じです。Meijijinnguu
(神社により、独特の作法がある場合もあります。)

 

鳥居に入るときは軽く一礼します。
(参拝が終って出るときも、また軽く一礼します。)

手水舎(てみずや)で、手を洗い口をすすいで、心身を清めます。

まず右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲みます。
その水を左手にそそいで清めます。
次に左手に柄杓を持ち替えて、同じように右手を清めます。
もう一度右手に柄杓を持って水を汲みます。
その水を左手のたなごころに受け、口をすすぎます。
柄杓に直接口をつけてはなりません。
最後に、柄杓を立てて水を流し、柄の部分を清めます。

心身を清めたら、拝殿(はいでん)に進みます。

お賽銭をいれ、鈴をならしたら二礼します。
二度拍手(かしわで)を打ち、さらに一度拝礼します。
これを「二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)」
といい、各家庭に祀られている神棚を礼拝するときも
同じ作法です。

願い事は、拍手の後に手を合わせたまま、
静かに心の中でとなえましょう。

(注)
仏閣で、拍手(かしわで)を打っている人を時々見かけます。Hisyaku
お寺では拍手は打たないで、手を合わせるだけにします。
詣でている所が神社なのかお寺なのか、つまり神さまなのか
仏さまなのかを知った上でお参りするようにしましょう。
また、お寺でも神さまを一緒に祀っている所もあります。
お参りする所の神さまやご本尊について、もっと関心を
持つようにしましょう。

しかし、今まで正しい作法でお参りをしていなかったとしても、
気にすることはありません。日本の神さま仏さまは寛容です。
作法よりも、心から神仏を崇める気持ちのほうが大切です。
たとえ作法を知らなくても、心清く正直に生きている人のことは
必ずお守り下さいます。

 

絵馬

祈願や報謝のために、社寺に奉納する絵の額。

  Ema_1

昔は祈願や報謝の際、神霊を迎えるために
神の乗り物である馬を奉納しました。
古代では、神馬(しんめ)といって生きた馬を奉納していたのです。
それが簡略化されて、木や土や紙で作った造馬(つくりうま)を
奉納するようになりました。
さらに簡略化して、馬の絵を描いて奉納するようになりました。
初めの頃は、大絵馬といわれる、大きな額のものでしたが、
時代を経てだんだん小さくなり、現在のような小絵馬になりました。

絵馬の奉納は人知れずに行うものでした。
また絵馬を奉納することによって、神はすでに祈願する者の真意を
見通してくれていると信じられていましたので、
願い文も祈願する者の名前も記さないのが習わしでした。

現代では、目立つように名を書いたり、大きく願い事が書かれています。
しかし本当に神を信じる人ならば、願いの文は不要なのです。
「寅年男」「午年女」のように、干支と性別を記すだけで十分のはずです。

 

破魔矢(はまや)Hamayaa

縁起物の魔除けの矢。 破魔とは、「魔を破る」の意味。

 

破魔矢は破魔弓(はまゆみ)につがえて放つための矢です。
破魔弓とは、魔障を払い除くという神事用の弓のことです。

破魔弓は後に男児用の玩具となり、女児用の羽子板とともに、
成長を祈る正月の贈り物となりました。
現在は正月の縁起物として、神社で破魔矢が売られるようになりました。

 

 

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初夢

 

初夢(はつゆめ)            1月2日Fujib

元日の夜から翌朝にかけて見る夢。

 

初夢をいつにするかは諸説あります。
大晦日の夜、二日の夜、節分の夜など様々です。

古くは立春を正月節としていたため、中世では
節分から立春の明け方までに見る夢のことを初夢といいました。
江戸時代元禄の頃は、大晦日の夢を初夢というようになりました。
以後、正月二日あるいは三日の夢を指すようにもなりました。
現在は一般的に、元日の夜から二日の朝にかけて見た夢が
初夢と考えられています。

 Inuwasi

一富士二鷹三茄子(いちふじ にたか さんなすび)

夢に見てめでたいものの順序といわれています。

 

理由には色々な説があります。

そのひとつに、徳川家康に因んで、
駿河国(するがのくに)の名物をあげた、
というものがあります。

一番高い富士、高く舞う鷹、価の高い茄子
ということからも、縁起が良いとされたようです。Nasu
(鷹は、駿河で富士の次に高い愛鷹(あいたか)山のこと、
                     ともいわれています。)

 

宝船(たからぶね)

宝船とは、米俵・宝貨などが積まれ、
七福神が乗っている帆掛(ほかけ)船のことです。

 

室町時代、吉夢を見るために、宝船の絵を枕の下に敷いて
寝る風習が始まりました。
江戸時代では、元旦に宝船売りが売り歩き、関西では、
社寺が宝船の絵を頒布(はんぷ)していました。
明治時代の東京でも、正月の縁起物として、
「おたから、おたから」の売り声と共に、売り子が回ってきたそうです。

 

七福神(しちふくじん)

七柱の福徳の神。
インドや中国の信仰と、日本の信仰が混交してできた神々です。Takarabune

 

   大黒天(だいこくてん)            有福
   蛭子(えびす)                 清廉
   毘沙門天(びしゃもんてん)         威光
   弁財天(べんざいてん)           愛嬌
   福禄寿(ふくろくじゅ)            人望
   寿老人(じゅろうじん)            長寿
   布袋(ほてい)                大量

 

七福神の憶え方

頭韻(とういん)に近い並びにして、七五調やリズムで憶えます。

ほてい、ふくろく、びしゃもん、べんてん
えびす、だいこく、じゅろうじん。

  Sitihukujinn

七五調での憶え方の例

1 2 3 4 5 6 7   1 2  3   4  5
ほ・て・い・ふ・く・ろ・く   び・しゃ・もん・べん・てん

1 2 3 4 5 6 7   1  2 3 4 5
え・び・す・だ・い・こ・く   じゅ・ろ・う・じ・ん

 

リズムでの憶え方の例

♪   ♪   ♪  ♪     ♪   ♪  ♪   ♪ 
○ほ・てい  ふく・ろく    びしゃ・もん べん・てん

♪   ♪   ♪   ♪    ♪   ♪  ♪ ♪
○え・びす  だい・こく    じゅろ・うじ・ん・○

 

 

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皇居一般参賀

 

皇居一般参賀(こうきょいっぱんさんが)  1月2日Nijuubasi 

新年に皇居に行って、祝意を表わすこと。

 

新年の一般参賀は、皇室と国民との結び付きを深めるため、
昭和23年から行われています。
参賀は、天皇誕生日にも行われています。
 

参賀者は二重橋から皇居内に入り、記帳します。
天皇陛下、皇后陛下はじめ皇族の方々が、
バルコニーで参賀をお受けになります。
記帳簿は10年間保管されるそうです。

 

東京駅Tokyoeki

皇居前広場および二重橋(皇居外苑)は、観光名所であり
記念撮影の人気スポットです。

最寄り駅は地下鉄千代田線の二重橋前ですが、
JR東京駅からも歩いて行かれます。
東京駅の皇居側にある、丸の内側駅舎は必見の建物です。
多少遠くても、是非東京駅から皇居に向っていただきたいものです。

東京駅丸の内側の駅舎は、1914年(大正3年)に完成した、
辰野金吾博士設計による赤レンガの建物です。
オランダのアムステルダム駅をモデルにしたといわれています。

1945年(昭和20年)の空襲でかなりの被害を受けましたが、Tokyoekib
1947年(昭和22年)に修復されました。
ただ、もとは3階建てだったものが2階建てになり、
丸屋根は直線的な屋根になっており、当初の姿とは少し異なっています。
しかしながら、歴史的建築物としての重厚感をただよわせています。

現在、当初の姿に復元する工事が進められており、
2011年に完成予定だそうです。

 

東京駅丸の内駅舎

2003年、国重要文化財に指定
2007年5月30日、1914年の開業当時の姿に戻す保存・復元工事の起工式
2011年度末、完成予定

 

 

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書初め

 Syo

 書初め(かきぞめ)           1月2日頃

新年になって、初めて書や絵を書くこと

書いた作品は壁などに飾り、小正月の左義長にこれを焼いて、
そこで紙が高く舞い上がると、書が上達する兆としました。

 

正月の遊び

 

凧あげ(たこあげ)

   凧は、平安時代に中国から伝わったといわれています。Tako_2
   昔の中国では遊びではなく、風力、風向き、距離を
   測定する道具として使われていました。
   日本でもはじめは、豊作かどうかを占うものでした。
   のちには、遠方から情報を伝える合戦の道具として
   利用されました。

   江戸時代になると、おとなたちが凧上げに夢中になり、
   往来のじゃまになるほどでした。このため江戸の
   町中では、正月以外は禁止のおふれが出るほどに
   なりました。

   その後も年中行事や店の宣伝に用いられるなど、
   おとなが中心の凧上げでしたが、明治時代に
   入ってから、子供の正月遊びとして定着していきました。

独楽(こま)

   日本では、最初、先のとがった貝殻(かいがら)をJ0404940_1
   回していたようです。その後、どんぐりなどの
   木の実を使うようになりました。

   現在の独楽の原型となるものが日本に伝わったのは、
   平安時代です。朝鮮半島の高麗(こうらい)という国から、
   音を出しながら廻る「唐(から)ごま」が入ってきました。
   高麗は「こま」とも言われていたので、独楽の名前の
   由来になっています。

   その後日本でも、沢山の種類の独楽とその遊び方が
   考え出されていきました。

羽根突き・羽子突き(はねつき) Hagoitaf

   昔、羽根突きには、厄払いの意味がありました。

   羽根突きの羽根は、無患子(むくろじ)の種子に
   鳥の小羽を数枚差し込んだものです。
   羽子板は桐や杉などから作られる長方形で柄のある板です。
   羽子板(はごいた)で羽子(はね)をついて遊びます。
   羽子板の表には絵を描かれたり、押し絵が付いています。

   又,魔除けを目的とした装飾用の豪華な羽子板も作られています。

すごろく

   双六(すごろく)には、絵双六と古制双六があります。Saikoro

   古制双六(盤双六)は、古代インドに始まり、
   中国から日本に伝えられました。しかし賭け事に
   使われたため、飛鳥時代から何度も禁止令が出され、
   江戸時代の終わりに消滅しました。

   一方絵双六は、江戸時代初期に、新米のお坊さんに
   仏教の初歩を教えるための「仏法双六」がもとに
   なっています。知識を順序立てて伝える双六は、
   絵柄や内容で時代の流行をとらえ、楽しみながら
   情報を得られることから、明治以降は子供の正月
   遊びとして定着しました。

福笑い(ふくわらい)Hukuwarai

   福笑いは、江戸時代に始まった遊びだとされています。

   古くはこよりや綱の輪で、人の顔や目鼻を作る遊び
   だったようです。福笑いの顔は時代によって色々で、
   おたふくやひょっとこだけでなく、だるまもありました。
   おたふくはおかめともいい、平安美人の顔を誇張した
   ものです。

   福笑いは、笑って楽しめるおめでたい遊びとして、
   親しまれてきました。

かるた

   かるたは、ポルトガル語のcartaが語源です。

   平安時代に、「貝覆い」(かいおおい)・「貝合わせ」Hanahuda
   という遊びがはやりました。蛤(はまぐり)などの
   二枚貝を二つに切り離してばらばらに置き、
   もとの組を当てていく日本独自の遊びです。
   後世、貝の内側には絵や歌が書かれるようになりました。

   室町時代になると、ポルトガルからカードが伝わり、
   それを日本風にして「花かるた」・「花札」を作りました。

   「貝覆い」は、かるたの影響で紙片に変わり、
   江戸時代に、「小倉百人一首(おぐらひゃくにんいっしゅ)」
   の歌がるたや、ことわざや知恵などを盛り込んだ
   「いろはがるた」となっていきました。

百人一首(ひゃくにんいっしゅ)

   上代から鎌倉時代の初めまでの歌人百人の短歌をKaruta
   集めたものです。

   鎌倉時代、歌人で歌論家でもあった藤原定家
   (ふじわらのていか)が、小倉山荘にこもり
   選び出したものをもとに、後世の人が補いながら、
   室町時代中期までに今のようなかたちになった
   といわれています。

   江戸時代に、その和歌選集をもとにして歌がるたが
   作られ大流行しました。

   京都府の八坂(やさか)神社では、毎年1月3日に、
   「小倉百人一首」による「かるた始め」を行います。

トランプCard

   トランプ(カード)の発生地は東洋で、のちに
   ヨーロッパに伝わり発展したといわれています。

   トランプとは、英語で「切り札」という意味です。
   明治時代の初期、イギリス人たちが、切り札を
   出しながら「トランプ!」と言うのを、日本人が
   カードの名前と勘違いして、そのままトランプと
   名付けられてしまいました。

 

 

 

たこの歌   作詞・作曲者不詳

 Takoage

1. たこたこあがれ      風よくうけて
  雲まであがれ       天まであがれ

2.えだこにじだこ      どちらもまけず
  雲まであがれ       天まであがれ

3.あれあれさがる      ひけひけ糸を
  あれあれあがる      はなすな糸を

 

   『尋常小学読本唱歌』  明治43年

 

 

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小寒

 

小寒(しょうかん)   1月6日頃Turara

二十四節気の一つ。冬至から15日目頃。
太陽の黄経が285度の時。旧暦十二月の節(せつ)。
寒の入り(かんのいり)ともいう。
寒気は最高ではないが、厳しい寒さが続く。

 

寒の入り

寒の入りから節分までの30日間を寒の内といい、
一年のうちで最も寒い頃とされます。
小寒から4日目を「寒四郎」、9日目を「寒九」と呼びます。

 

二十四節気Yuki

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、
太陽の黄経に従って1年を24等分し、
それぞれの季節にふさわしい名を付けたものです。

陰暦では、1ヶ月が29日か30日となり、1年が354日しかないため、
実際の月日と季節にずれが生じてしまいます。
そこで中国では、季節を知るために太陽の動きに合わせた
二十四節気が作られ、日本にも導入されました。

  季節     名称
   春      立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
   夏      立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑
   秋      立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降
         立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒

 

七十二候Mikuriga

「七十二候」(しちじゅうにこう)とは、各節気を三分して
一年を七十二候にし、時候の変化を示したものです。

小寒は、
初候 「芹生ず」     (せりしょうず)
二候 「水泉動く」    (すいせんうごく)
三候 「雉始めて鳴く」 (きじはじめてなく)
頃と解説されています。

七十二侯は、自然や気象の変化、動植物の活動などを表しています。

 

太陰太陽暦

日本の旧暦のことで、太陰暦と太陽暦とを折衷した暦です。
月の動きに合わせて月日が考えられ、
太陽の動きに合わせて季節が考えられていました。

 

 

  冬の夜             作詞・作曲者不詳

  Huyunoyoruy

1.燈火(ともしび)ちかく        衣(きぬ)縫う母は
  春の遊びの              楽しさ語る
  居並ぶ子どもは           指を折りつつ
  日数(ひかず)かぞえて       喜び勇む
  囲炉裏火(いろりび)はとろとろ   外は吹雪

 

2.囲炉裏の端(はた)に        縄なう父は
  過ぎしいくさの            手柄を語る
  居並ぶ子どもは           ねむさ忘れて
  耳を傾け               こぶしを握る
  囲炉裏火はとろとろ         外は吹雪

 

       『尋常小学唱歌(三)』  明治45年

 

 

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消防出初式

 Syoubousya

消防出初め式(でぞめしき)  1月6日

 

防災・消防の意識を高めるために行う行事。

新年に消防士が初めて出揃って、
消防動作の型などを演ずる儀式で、
消防士と消防車のパレード、消火演習、
はしご車の放水などが行われる。

 

東京消防出初め式Syoukaki

出初め式は全国各地で行われていますが、
東京都の出初め式は、江戸時代からの歴史を持ちます。
1659年1月4日に、江戸幕府の消火機関である
「定火消し」(じょうびけし)が行った式典が始まり
といわれています。

江戸時代には、「火事と喧嘩は江戸の花」 と言われたほど
火事が多く、大火(たいか)も度々起こりました。
江戸の町には、「町火消し」(まちびけし)という、
町民の自治による、消防組織もありました。

その火消し役には、身が軽くて力の有る
鳶の者(とびのもの)があたっていました。
当時この鳶職の人々によって行われていた、
はしご乗りの軽業(かるわざ)や、纏(まとい)振りは、Puragu
今でも伝統芸として披露されています。

 

火の用心

火事は人命を奪い、住まいや財産を焼き尽くしてしまいます。
大切な思い出の品も、何もかも台無しにしてしまいます。
火の元には、十分注意しましょう。

現代は電化が進み、あまり火を使わない生活となり、
安全性が増しましたが、その反面、「安全で当たり前」という、
気のゆるみが出て来ているようです。Tabako
電気製品といえども、火事を起こす場合もあります。
くれぐれも、慎重に扱いましょう。

また、歩きながらや自動車の窓から、
火のついたままのタバコを投げ捨てる人がいます。
こんな行為はもってのほかです。
誰も見ていなくても、神さまは見ていらっしゃいます。

他人に迷惑をかける行為をして、何とも思わないような人に、
神仏の加護は得られません。
自分の行いを恥じることのできる人間になりましょう。

 

火事の夢を見ると良いことがあるFireb

現実の火事に、良いことは全くありません。
しかし火事や火に関係する夢の場合は、良い兆し
とされる場合が多いのです。

火は穢れたものを焼き払い、清浄にしてくれるものと考えられています。
様々な火祭りが行われるのも、火が聖なるものと意識されているからです。
神々は私達に火の夢を見せて、予兆を示して下さるのです。

夢の中の火事に実害はありません。
しかも聖なる火の気により、自身の穢れが焼き払われるので、
見たならば神に感謝し、自己の向上に努めましょう。

 

 

 

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松納め

 Kadomatub

松納め(まつおさめ)    1月7日

門松を取り払うこと。正月祭事の最終日。
松下ろし(まつおろし)ともいう。

地域や風習により、三日、五日、六日、十五日などに
松を降ろすところもある。

 

松過ぎ

門松は、歳神(年神)様の依り代です。
この日に門松や注連飾り(しめかざり)を外し、
歳神さまが帰られます。

七日までは「松の内」、後の日々を「松過ぎ」といいます。
人々は、正月が終わり平日に戻った、という気分になります。

 Hayasin

鳥総松(とぶさまつ)

門松を取ったあとの穴に、その松の小枝を折って挿しておきます。
鳥総松といい、これが根付くと縁起が良いとされます。

鳥総(とぶさ)とは、梢や枝葉の茂った先のことです。
昔、木こりは木を切った後に、切った梢をその株に立てて
山の神を祀りました。

 

初荷

江戸時代、問屋や商店などは元日を休んだだけで、
二日には店を開けたそうです。
正月二日、その年初めて入荷した商品が「初荷」(はつに)です。

この日、荷車や荷船は、商品を高く積み上げて美しく飾り、
旗をひるがえして売先に届けました。
荷車を引かせた馬や牛にも晴れ着を着せました。
現在はトラックに代わりましたが、やはり飾りや旗などで
賑やかにして縁起を祝い、これから一年の商売繁昌を願います。

 

正月休みSimekazaria

昭和の頃の商店や勤め人は、少なくても三が日から
五日位まではお休みをしていました。
最近は年中無休の商売や会社が増えて、正月休みなど
していられないという風になりました。

冬休みのある子供や学生も、塾通いやアルバイトに忙しく、
のんびりと正月気分に浸るという風習は、無くなりつつあるかのようです。

一年中せわしなく、あくせくしている現代は、はたして豊かと
言えるのでしょうか。物は豊かでも、心に余裕が無くなり、
ストレスばかりが溜まっているように思います。
レジャーでさえ気ぜわしく振るまう為、気分転換やリラックス効果が
得られず、かえって疲れているかのようにもみえます。

このように現代は誰もが常に忙しく、慢性的に疲れているような状態です。
そのような時、家族間では甘えがあったり遠慮がないだけに、
より不満やイライラが募ります。Osetin

正月は歳神様とはもちろん、家族同士も交流交歓する機会です。
どんなに忙しくても、それぞれの予定がバラバラであろうとも、
正月中に一度は家族揃って会食歓談をしましょう。

一番近い存在でありながら、意外にも家族とは普段あまり
情報交換をしていないものです。お互いに昨年経験したことや
新しい年への抱負などを語り合いましょう。
ご先祖様に感謝し、家族の血、自分の血を意識しましょう。

本来、歳神様をお迎えしておもてなしをするお正月。
その正月休みは、ただの休みではないことを心に留めておきましょう。

 

家族の絆を強めて開運Syougatuk

お正月は、家族の連帯感を強める機会としましょう。
家族の愛、家族の有り難さを再認識するようにしましょう。

歳神様のもてなし方は様々ですが、
家庭円満・家族和合をお見せすることが、
最も歳神様を喜ばすことになります。

そうすれば、歳神様が新しい運と福をもたらし、
またの一年をお守り下さることでしょう。
祖先神でもある歳神様は、子孫の繁栄と幸福を
もたらして下さることでしょう。

 

 

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七草

 Matuh

七草(ななくさ)    1月7日

七草節句・七種節句(ななくさぜっく)の略。
五節句のひとつ。
七日正月、七草の祝い、人日(じんじつ)の節句ともいう。

七草粥(ななくさがゆ)を食べて、無病息災と五穀豊穣を願う。

 

五節句(節供)

1月7日…人日(じんじつ)
3月3日…上巳(じょうし)
5月5日…端午(たんご)
7月7日…七夕(しちせき)
9月9日…重陽(ちょうよう)

 

七草粥と七種粥

古代中国では出世を願って、1月7日に7種類のAzuki
若菜を入れた吸い物を食べる習俗がありました。

これが日本に伝わり、宮中では平安時代から
七種の野草を入れた羹(あつもの)を食べる、
「七草の祝」が行われるようになり、神に捧げて
五穀豊穣を祈り、無病息災であるよう願いました。

もともと宮中では、1月15日に米、粟(あわ)、黍(きび)、
ヒエ、ミノゴメ(ムツオレグサ)、ゴマ、小豆(あずき)の7種類の
穀物を入れた「七種粥」(ななくさがゆ)を食べる習慣がありました。

これらの行事がもとになり、江戸時代には民間でも
春の七草を入れたお粥を食べる風習が広まったといわれています。

「七種粥」は後に小豆だけが残された「小豆粥」となり、
現代でも十五日粥として食べる習慣があります。
そのためか今では、若菜の「七草粥」と穀物の「七種粥」は、
混同されているようです。

七草粥を食べると、一年の邪気を払い、
その年は病気をしないと言い伝えられています。

 

正月明けの滋養食

寒いうちから芽を出す野草の強い生命力にあやかって、Aona
一年の健康を願うという七草粥ですが、とても理にかなっていました。

春の七草は、野菜が不足しがちの時期にビタミンや
ミネラルが補える、薬効の高い食材ばかりです。
お粥は、正月の暴飲暴食で弱った胃腸をいたわってくれる
消化の良い食べ物です。

このように栄養があり、胃腸にやさしい七草粥なのですが、
旧暦の1月7日は、今の2月中旬頃のことなので、
新暦1月7日では、野草はまだ芽を出していません。
それに現代は都市化が進み、野草を採集することも
困難になりました。代わって農家で温室栽培されたものが、
セットになって売られています。

今では真冬でも様々な青菜類が手に入るので、
野菜不足ということはありません。
しかし縁起を祝って是非この日には、七草にこだわらずとも
何か青菜を入れたお粥か雑炊を食べるようにしましょう。

そうすればきっと、これからの一年を健やかに過ごすことができるでしょう。

 

春の七草Kabu

春の七草は、時代や地方により違いはありますが、
標準的なのは、鎌倉時代に和歌として歌われた次の7種類です。
但し、旧暦の1月7日は今の2月中旬から下旬頃のことです。
新暦1月7日の、いわば真冬に、野生の草を見つけて摘むことは、
一部の温暖な地域を除いて、普通では不可能です。

セリ     セリ科     別名 カワゼリ・ミズセリ・シェリコ
ナズナ    アブラナ科  別名 ペンペングサ・スズグザ
ゴギョウ   キク科     別名 母子草(ハハコグサ)・ホウコグザ・オギョウ
ハコベラ   ナデシコ科  別名 ハコベ・ウサギグサ・ヒヨコグサ
ホトケノザ  キク科     別名 田平子(タビラコ) 
                     (注)仏の座(ホトケノザ)というシソ科の野草とは別種
スズナ    アブラナ科  カブのこと  若い葉を食べる
スズシロ   アブラナ科  ダイコンのこと  若い葉を食べる

 

春の七草の覚え方

短歌調で覚えます。Daikonn

  五  せり・なずな
  七  ごぎょう・はこべら
  五  ほとけのざ
  七  すずな・すずしろ
  七  これぞななくさ(はるのななくさ)

ついでに秋の七草も覚えましょう。

  五  はぎ・すすき  
  七  ききょう・なでしこ
  五  おみなえし
  七  くず・ふじばかま
  七  あきのななくさ(これぞななくさ)

春秋で、似た音、似たリズムになっています。
舌の動きも滑らかであるよう、考えてあります。
是非、セットで覚えてしまいましょう。

(注)
秋の七草は、観賞用か薬用で、食用ではありません。

 

 

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成人の日

 Seijinn

成人の日   1月8日~14日(第2月曜日)

「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」
という趣旨の国民の祝日

 

1月15日

「成人の日」は、1948年に1月15日と制定された国民の祝日です。
1月15日は小正月。
かつて「元服の儀」が行われていた日です。
2000年から、3連休になるように1月の第2月曜日に変更されました。

 

成人式  成年式 ・成女式

成人の日には、成人に達した人を祝う公共の儀式として、
地方自治体などで「成人式」が行われます。
この成人式とは別に、満20歳の誕生日に、
大人になった祝いをする家庭も多いことでしょう。Beer

現在では、満20歳をもって成人とされますが、
昔は今よりはるかに若く、成年式・成女式が行われました。

例えば、奈良時代以降の貴族や武家社会では、
男子が15歳頃に「元服」(げんぷく)、
女子は13歳頃に「髪上げ」(かみあげ)
という儀式を行いました。

庶民の間でも、男子は「褌祝」(へこいわい・ふんどしいわい)、
女子は「湯文字祝」(ゆもじいわい)などという儀式がありました。
どちらも十代半ば頃に行われ、成年式を済ませることによって、
一人前と認められ、結婚の資格もできました。

成人になると様々な権利を得ますが、責任も持つことになります。
そのことは、昔も今も変わりません。
大人としての自覚を、しっかりと持ちたいものです。

 

成年

民法の第三条に「満二十年を以て成年とす。」Sennkyoa
と定められています。(民法第一編第一章第二節 能力)

「年齢計算に関する法律」と、民法第一四三条によりますと、
成年は、誕生の日から起算、暦に従って計算し、20年目の
誕生日前日の満了をもって、達せられることになります。
(言いかえると、誕生日前日の24時・当日の00時ということ)

また、民法第七五三条では、「未成年者が婚姻をしたときは、
これによつて成年に達したものとみなす。」とあります。
つまり、未成年者でも結婚をすれば(男18歳・女16歳以上)、
一人前の大人として扱われるということです。

 

選挙権Sennkyob

選挙権の要件としては、公職選挙法で
「年齢は満20年以上」と定められています。

選挙権・被選挙権などの参政権は、今でこそ年齢さえ達すれば
男女平等に有りますが、戦前は女性には無く、また男性でも
身分や収入により差別や制限が有りました。

そしてこの現代でさえ、人々が当然の権利を有していない国は沢山あるのです。
「誰もが平等」という素晴らしい時代、民主主義の日本に生きている私たちです。
国民の権利としての一票を、無駄にしないようにしましょう。

(注)
18歳選挙権が導入されようとしています。
憲法改正についての国民投票法で、国民投票の投票権年齢を
18歳に定めたことから、選挙権年齢も18歳に引き下げようと、
見直しの対象になっています。
(2007年5月「国民投票法」成立。2010年施行予定)

 

通過儀礼

人が成人式を迎えるまで、次のようなお祝いがあります。Obiiwai

帯祝い(おびいわい)

 妊娠5ヶ月目の最初の戌(いぬ)の日に、妊婦が腹帯(岩田帯)を
 巻いて、安産を願う儀式です。 近親者を招いて、赤飯を振る舞います。
 戌の日に行われるのは、犬のお産が軽いことから縁起をかついだものです。
 氏神様で祈祷を受けた腹帯が、実家から米や小豆と共に贈られます。

お七夜(おしちや)

 生後7日目の祝いです。
 名付け披露といって、この日に命名を行います。
 親族が集まり、新生児と産婦にお祝いの品を贈り、
 産家側では祝い膳で皆をもてなします。

お宮参り(おみやまいり)Omiyamairi

 生後初めて氏神様に参拝することです。
 初宮参り(はつみやまいり)ともいいます。
 子どもが無事に生まれたお礼を述べ、将来の加護を祈ります。
 地方により様々ですが、男児は32日目、女児は33日目に
 参るのが一般的です。

お食い初め(おくいぞめ)

 生まれた子どもに、食事の真似事をさせる儀式です。
 食べ初め(たべぞめ)ともいいます。
 子どもが一生食べ物に困らないように、と祈ります。
 地方により違いがありますが、生後100日目から
 120日目にするところが多いようです。

初誕生祝い(はつたんじょういわい)

 子どもが初めての誕生日を迎えた祝いです。Okuizome
 子どもに一升の餅または米を背負わせ、
 歩く真似事をさせて、子どもの成長を祝い喜びます。
 餅を親族や隣近所に配り、一緒に祝ってもらいます。

初節句(はつぜっく)

 生まれた子どもが初めて迎える節句です。
 女児は三月三日、男児は五月五日になります。
 里方や親類から祝いの品が贈られ、子ども側からは
 ご馳走を振る舞ったり、赤飯や菓子などを配ります。

七五三

 3歳の男女、5歳の男児、7歳の女児が、氏神様に参詣し、
 成長を報告し加護を祈ります。
 千歳飴(ちとせあめ)で縁起をかつぎ、長生きを願います。

十三参りWahukua

 数え年13歳になった子どもが、4月13日に(旧暦3月13日)に
 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りします。
 子どもの成長を報告し、福徳・知恵・音声を授けていただきます。
 心身共に子どもから大人へと変わる時期であり、
 服装も大人と同じような盛装をして、気を引き締めます。

初潮

 初めて月経を見ることで、赤飯を炊いてお祝いをします。

 昔は初潮を見ることで成人のしるしとされ、成女式を行い
 神社に参拝しました。大体13歳頃で初潮をみたので、
 「十三の祝い」とも呼ばれました。
 のちには初潮の有無にかかわらず、13歳で成女式を行う
 風習が広まり、これが「十三参り」の起源であるといわれています。
 江戸時代には赤飯を炊いて祝うようになりました。
 初潮は大部分が15歳位までに見ますが、
 現在では10歳前後で迎えることも多くなりました。

 

運を開く心がけ

人が成人に達するまでのお祝いについて、代表的なものをKazokus
前述しましたが、この他にも、入園・卒園祝い、入学・卒業祝い、
合格祝いなど、多くの祝い事が行われます。

子どもは、神々と肉親、そして周りの沢山の人々や、
社会からの祝福を受けながら成長して行きます。
自分ひとりで育ったようなつもりでいると、
神々の加護も、人々の守護も失ってしまいます。
常に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

感謝の気持ちを抱いて日々を暮らす人には、
必ず神仏が良運を授けてくださいます。

 

 

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鏡開き

 

鏡開き(かがみびらき)  1月11日Kagamimotik

正月に歳神様に供えた鏡餅を、手や木槌(きづち)で割り、
雑煮や汁粉に入れて食べる習慣。
神様から生命力をいただき、一家の円満を願う。

 

「開く」は、「切る」・「割る」の忌み言葉

平安朝時代、新年の行事として、鏡餅、大根、瓜、押鮎、猪、鹿
などを食べて、長寿を願う「歯固め」(はがため)の儀式が行われていました。
この習慣が、室町時代になって、武家階級の行事となりました。

武家では、縁起をかついで、「切る」、「割る」という言葉を避け、
「開く」という言葉を使いました。そして固い鏡餅を、刃物を使わずに
手や木槌で割ったり砕いたりしました。Moti

鏡開きは、元々は1月20日に行われていたのですが、
江戸時代、三代将軍家光の忌日(きにち)となったため、
11日の蔵開きの日に改められました。

(注)蔵開き
新年に初めて蔵を開くこと。多くは1月11日としている。
商家では鏡餅で雑煮を作り、商売繁盛を祈る。

 

忌み言葉(いみことば)

忌詞・忌言葉…
 『 ①不吉な意味や連想をもつところから、忌みはばかって使用を避ける語。
   ②忌詞1の代りに用いる語。』   (広辞苑)

つまり、「いみことば」には、使用を避けたい言葉と、
その代わりに用いる言葉の両方の意味があります。

① の例Cakek
婚礼の時、   「去る」「切る」「帰る」「戻る」「別れる」などは、使用を避ける。
お悔やみの時、 「重ねる」「重ね重ね」「返す返す」「再び」などは、使用を避ける。
②の例 
結婚式で「ケーキを切る」ではなく、「ケーキにナイフを入れる」、
「終える」を、「お開きにする」、などと言い換える。
人が「死ぬ」を、「亡くなる」「旅立つ」などと言い換える。

上記のような特別な場面以外でも、
梨の「なし=無し」を「有りの実」、数の四「し=死」を「よ・よん」、
「する」を避けて「スルメ」を「アタリメ」、「すり鉢」を「あたり鉢」
などと言い換える人がいます。

他にも、信仰上の理由や特定の職業で、
避けられたり言い換えられたりする言葉があります。
地方によっても色々なバリエーションがあります。

 

 

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歌会始

 

宮中歌会始(きゅうちゅううたかいはじめ) 1月中旬頃Tannkab

宮中で行われる、新年最初の歌会。
新年儀式のひとつ。
天皇・皇后および皇族の和歌や国民の詠進歌が披講される。

 

皇室での歌会は、古くから行われていました。
宮廷では、歌を詠み競う会がしばしば行われ、
歌を募集することもありました。

十世紀の初めから、天皇の命により、歌を集め編集する
勅撰和歌集が作られるようになりました。
以後、和歌は日本文学の主流となり、
貴族から武士、町人へと広がりました。

「歌会始」が年中行事となったのは、1869年(明治2年)、
華族などに詠進を許されて行ったのが始まりです。
明治7年には、お題を公表して一般人の栄進歌を
受け付けるようになりました。
この詠進歌は、はじめは天皇がご覧になるだけでしたが、
明治12年から、すぐれた選歌が式場で披露されるようになりました。
昭和25年からは、入選者が式に出席するようになりました。
歌会の方式は「万葉集」の時代とほぼ同じだそうです。
 

(注)
詠進(えいしん)…詩歌を詠んで朝廷や神社に献上すること。
           宮中歌会始の勅題に対し、詠草を進献すること。
勅題(ちょくだい)…天皇出題の詩歌の題。歌会始の題。
詠草(えいそう)…和歌・俳句などの草稿。
披講(ひこう)…詩歌の会や歌合わせなどで詩歌を読み上げること。
          また、その役に当たる人。
                                   (広辞苑)

 

 

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小正月

 

小正月(こしょうがつ)   1月15日Motibana

満月を年の始めとする暦による、古い正月。
もう一つの正月とされ、地方により「二番正月」
「望(もち)正月」「若正月」「花正月」などという。

 

古い時代の日本は太陰暦で、「望(もち)の日」(満月の日)を
月の節目としてきました。つまり、満月から満月までを一ヶ月
としていたので、元日はもとは旧暦の1月15日だったのです。
お盆が今でも15日を中心としているのは、その名残りです。

持統天皇の頃(690年)、太陰太陽暦(旧暦)が使われ始め、
暦上の1月1日が元日とされました。
太陰太陽暦とは、太陰暦と太陽暦を折衷した暦のことで、
新月の日をその月の始め(一日)とします。

以来、朝廷が決めた正月を「大正月」、
昔ながらの正月を「小正月」と呼ぶようになりました。

 

小正月の行事

小正月に重要な行事が多いのは、元来は15日がWasyokus
正月行事の中心であったためです。
朝廷が1月1日を正月と定めた後も、農村や民間では
大正月より小正月のほうを重視していました。
地方によっては、現在も小正月ほうを重要視しています。

小正月には、豊作や開運を祈願する祭事や、
豊凶を占う呪術的な儀礼が数多くあります。

代表的なものでは、どんど焼き・左義長などの火祭りがあります。
他にも、ナマハゲ、鳥追い、成木・生木責め(なりきぜめ)、
粥占の神事、歩射(ぶしゃ)神事、石合戦、綱引きなど、
各地で様々な祭事があります。
また、この日を「女正月」と呼んで、大正月で多忙だった女性を
休ませる地方もあります。

 

餅花(もちばな) 繭玉(まゆだま)

大正月の門松に対し、小正月には、「餅花」や「繭玉」を
神棚や床の間などに飾ります。

「餅花」は、柳や樫などの枝に小さく丸めた餅や団子を
沢山つけたもので、稲の花を表し、穀物の豊作を祈ります。
「繭玉」は餅花の一種で、蚕(かいこ)の安全を祈り、
良い繭ができることを願います。

 

 

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左義長

 Simekazarib

左義長(さぎちょう)    1月15日

歳神(年神・としがみ)様を見送る、小正月の火祭り行事。
門松や注連縄(しめなわ)などの正月飾りを持ち寄って燃やす。
燃やす時の煙に乗って、歳神様が帰っていくとされる。

 

左義長・どんど焼きの起源

左義長は、平安時代の「三毬杖」(さぎっちょう)という
宮中行事を由来とする説が有力です。
宮中では、正月に青竹を束ね立てて毬杖(ぎっちょう)三個を結び、
これに扇子・短冊・吉書などを添えて焼くという邪気祓いの儀式が
行われていました。

この行事が民間の道祖神信仰と結び付いて、
豊作を祈願して正月飾りを焼く行事になった、とされています。
他に、鳥追い行事からの「鷺鳥」(さぎちょう)ではないか、という説、
中国の正月行事である爆竹からきた、とする説などもあります。

火祭りの名前は、地方により「左義長」「どんど焼き」「どんと焼き」
「道祖土焼(さいとやき)」「鬼火焚(おにびたき)」「御幣焼(おんべやき)」
「三九郎(さんくろう)」「ほっけんぎょう」など、さまざまです。
 

(注)  毬杖・毬打(ぎっちょう)
     正月行事の童子の遊戯に使用する、毬を打つ長柄の槌。

 

火を焚いて邪気を払うFirea

昔の人は火を「神聖なもの、特別なもの」と、とらえていて、
邪気や悪霊を払うと考えていました。

左義長の火に当たると若返るとか、尻をあぶると長生きする
といわれています。この火で焼いた餅や団子、芋を食べると
その年は無病息災であるとされ、棒に突き刺した餅を焼いて
食べるのは行事の楽しみとなっています。

 

燃え方で吉凶を占う

昔の人は左義長の火の燃えるときの様子を見て、
吉凶を占ったりしました。
燃え方や燃える音、煙の流れる方向で、
その年の農作物の豊凶が占われました。

燃える音が大きくはぜ、灰や火の粉が高く舞い上がると
縁起が良いとされています。
また、正月の書き初めを火にかざして、
高く舞うと字が上手になるといわれています。
灰を持ち帰って、体に塗ったり、家の周囲にまく地方もあるそうです。

 

 

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薮入り

 

藪入り(やぶいり)  1月16日Takey

奉公人が正月と盆の16日に、主家から休暇をもらうこと。
または、その日をいう。
親元に帰ったり、祖先の墓に参ったり、
あるいは知己を訪ねたりする。

 

薮入りは古くから行われており、初めは正月だけでしたが、
江戸中期からは、7月にも薮入りをさせるようになりました。
正月の「薮入り」に対して、7月のものを「後の薮入り」といいます。

この日は、もともとは先祖の霊を祀る日であり、
そのための里帰りであって、奉公人だけでなく、
嫁や婿(むこ)も里(実家)に帰りました。

それが次第に慰労のための休暇となり、
芝居見物をしたり、遊びに行くようにもなりました。

 

薮入りの起源

何故この日に休みを与えるようになったかについては、Simekazarid
明確ではありません。

仏教ではこの日を「閻魔(えんま)の賽日(さいにち)」といい、
地獄の釜の蓋(ふた)が開いて、亡者も責め苦を免れる日
とされています。

「罪人を責めていた地獄の鬼さえもこの日は休むから、人間も仕事を休む」、
あるいは
「亡者の責め苦のような辛い仕事から解放させる」、ということのようです。

また、中国では、無病息災を祈願して正月16日に寺で遊ぶ風習があり、
これが伝わったともいわれています。

いずれにせよ、正月と盆は先祖の霊を祀る大切な行事があるので、
里に帰して参加させるという考えから始まった風習であると思われます。

 

薮入りの語源

なぜ「やぶいり」というかについても、諸説あります。Kadomatue

奉公人が親元に宿入り(帰る)するからという説。(宿は生家のこと)
藪の深い田舎に帰るからという説。
父を養うために帰るからという「養父(やぶ)入り」説。
里の藪伐り(きり)や藪焼きを手伝いに帰った(これを薮入りという)からとする説。
郷里の遠い人が、藪林(そうりん)・寺に入って遊んだからとする説、
祭祀には野巫(やぶ)と呼ばれる陰陽師が欠かせないので、
「野巫要り(やぶいり)」からとする説、などがあります。

 

盆と正月が一緒に来たよう

非常に忙しい様子のたとえ(A)と、
嬉しいことや楽しいことが重なることのたとえ(B)として、
「盆と正月が一緒に来たよう」という慣用句があります。

決まった休暇の無い昔の奉公人にとって、
盆と正月は一年に二度しかない貴重な休みでした。
また、住み込みで奉公しているため、親や家族に会えることも
盆と正月以外には、ほとんどありませんでした。

(B)の例は、暇をもらった奉公人の嬉しさがどれほどだったか、
ということをも表している表現ではないでしょうか。

 

運を開く心がけ Sisimai

現代でも、盆と正月は帰省して家族と過ごし、
先祖を祀る風習が続いています。
しかし、そういう習慣を無視している人々も増えています。

盆と正月はただの休暇ではなく、先祖を祀り、
家族の絆を強め、家族と先祖に感謝するための
休日であることを忘れないようにしましょう。

その心がけがあれば、歳神様・盆神様・ご先祖様に守られ、
良い方向に導いてもらえることでしょう。

 

 

 浜千鳥   作詞/鹿島鳴秋  作曲/広田龍太郎

 Umih

1.青い月夜の          浜辺には
  親を探して          鳴く鳥が
  波の国から          生まれ出る
  濡れた翼(つばさ)の     銀の色

2.夜鳴く鳥の          悲しさは
  親を尋(たず)ねて      海こえて
  月夜の国へ          消えてゆく
  銀の翼(つばさ)の      浜千鳥

 
    『少女号(新年号)』  大正8年

 

 

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大寒

 Naganod

大寒(だいかん)   1月20日頃

二十四節気の一つ。小寒から15日目頃。
太陽の黄経が300度の時。旧暦十二月の中(ちゅう)。
小寒から節分までの30日間を寒の内といい、
その真ん中に当たる。
寒さが最も厳しくなる頃を意味する。
大寒の終わりを「寒明け」という。

 

二十四節気

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽の黄経に従って
1年を24等分し、それぞれの季節にふさわしい名を付けたものです。
太陰暦では1ヶ月が29日か30日となり、1年が354日しかないため、
実際の月日と季節にずれが生じてしまいます。Dainitigatake
そこで中国では、季節を知るために太陽の動きに合わせた
二十四節気が作られ、日本にも導入されました。

季節   名称
春    立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
夏    立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑
秋    立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降
    立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒

 

七十二候

「七十二候」(しちじゅうにこう)とは、各節気を三分して
一年を七十二候にし、時候の変化を示したものです。

大寒は、Kenndou
初候 「蕗の花咲く」   (ふきのはなさく)
二候 「水沢腹く堅し」  (さわみずあつくかたし)
三候 「鶏始めて乳」  (にわとりはじめてとやにつく)
頃と解説されています。

七十二候は自然や気象の変化、動植物の活動などを表しています。

 

太陰太陽暦

日本の旧暦のことで、太陰暦と太陽暦とを折衷した暦です。
月の動きに合わせて月日が考えられ、
太陽の動きに合わせて季節が考えられていました。 Nitibu

 

寒稽古(かんげいこ)

寒稽古とは、寒さに耐えて武道や歌舞音曲などの
稽古をすることです。

寒の入り(小寒)から寒明け(節分)までの寒の内は、
一年で最も寒い時期です。この期間の早朝や深夜に、
寒稽古(かんげいこ)、寒復習(かんざらい)を行います。
寒さの中で体や技芸を鍛錬することを目的とします。
海や川では寒中水泳も行われます。Judo

また、跣(はだし)参り、裸(はだか)参り、寒垢離(かんごり)、
寒念仏(かんねぶつ)などの宗教的な行事も行われます。

 

寒中見舞い

「寒中見舞い」とは季節の挨拶状です。
寒さの厳しい時期に、相手の健康を気遣う(見舞う)のが目的です。
加えて、自分の近況を簡単に報告する場合もあります。

喪中の時や、何らかの理由で年賀状を出せなかった時に、
年賀状に代わって出すことがあります。
年賀欠礼の挨拶状を受け取った側が、
年賀状の代わりに出すこともあります。

寒中見舞いは、寒の入り(小寒)から寒明け(節分)までのFuyu
寒の内に出します。
相手方には、松の内過ぎから立春前に届くようにしましょう。
(松の内は地方により異なります。)

一般に日付を「1月20日」と大寒の日したり、「大寒」と書く例が多く、
このあたりとするのが無難であると思われます。
なお、立春(2月4日頃)を過ぎたら、「余寒見舞い」とします。

 

 

       作詞・作曲者不詳  文部省唱歌

 Kotatu

1.雪やこんこ          霰(あられ)やこんこ
  降っては降っては      ずんずん積(つも)る
  山も野原も          綿帽子かぶり
  枯木残らず          花が咲く

2.雪やこんこ          霰(あられ)やこんこ
  降っても降っても       まだ降りやまぬ
  犬は喜び           庭駈(か)けまわり
  猫は火燵(こたつ)で     丸くなる

 

   『尋常小学唱歌(二)』  明治44年

 

 

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如月

 

如月(きさらぎ)   2月Kisaragi

 
「きさらぎ」とは、
   春が近づき草の芽が出てくる頃という、
   「生更ぎ」(きさらぎ)からの意とされています。

   寒いので更に着物を着る頃という、
   「衣更着・着更着」(きさらぎ)からとする説、

   余寒が更に来るという、
   「気更来」(きさらぎ)からとする説、もあります。

 

 

年中行事  如月の目次

2月の行事を簡単に説明します。
合わせて関連した事柄や童謡・唱歌を紹介します。 

                               項目は関連のトピック
                               『 』 は関連の歌

 

 節分(せつぶん)         2月3日頃(立春の前日)
                               節分とは?  節分行事  追儺(ついな)・鬼やらい  日本の鬼
                               『桃太郎』   『ももたろう』

 立春(りっしゅん)        2月4日頃
                               正月節  寒明け  二十四節気  七十二候  太陰太陽暦
                               『うぐいす』  『早春賦』

 針供養(はりくよう)        2月8日
                               淡嶋神社  針仕事

 建国記念の日(けんこくきねんのひ)   2月11日
                               紀元節   皇紀・神武天皇即位紀元

 バレンタインデー         2月14日
                               由来  チョコレートと日本の習慣

 涅槃会(ねはんえ)        2月15日     涅槃会を行う日  涅槃団子  涅槃図
                               「北枕」は縁起が悪い?

 春一番(はるいちばん)     立春から春分までの間
                               春一番の定義  春一番の語源  突風や気温上昇に注意
                               『春風』

 雨水(うすい)           2月19日頃
                               春めく  二十四節気  七十二候  太陰太陽暦
                               『どじょっこふなっこ』

 閏日(うるうび)          2月29日
                               閏年  閏年とオリンピック
                               なぜ2月で調整するのか  なぜ2月は28日しかないのか
                               西向く士 (にしむくさむらい)
                               閏年生まれの人はラッキー  良運を招く心がけ

 

 

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節分

 

節分(せつぶん)   2月3日頃(立春の前日)Setubunn

立春の前夜、豆まきや焼嗅(やいかがし)で、
鬼を追い払う行事。
悪疫退散、招福を願う。

 

節分とは?

「節分」とは、「節を分ける」、つまり季節を分ける
ということです。もともとは春、夏、秋、冬の
4つの季節の変わり目を意味していました。
ですから昔は、「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」の
前日すべてが「節分」でした。

旧暦では、「立春」の頃は一年の始まりでもあることから、
次第に春の節分が重んじられ、「節分」といえば、
この日のことをいうようになりました。
旧暦では、元日から七日正月までに
この日の来ることが多かったのです。

 

節分行事

豆まき

もとは、大晦日の追儺(ついな)の行事でしたが、旧暦ではIwasi
正月と節分がよく重なったため、追儺(ついな)の行事と
節分が合わさり、節分に豆まきをするようになりました。

神社などでは、鬼に扮した人に豆を投げつけて追い払う
儀式をします。芸能人や力士が豆をまいたり、趣向を
凝らした催しを行う所もあります。

家庭では、煎った大豆を升(ます)に入れ、神棚に供えます。
夜、窓や戸口を開けて、「鬼は外」と言いながら、外に豆を
まきます。鬼が入らないように窓を閉め、今度は部屋ごとに
「福は内」と言いながら、豆をまきます。

この煎った大豆は「福豆」と呼ばれ、年の数か年より1つ多いHiiragi
数を食べると、健康に良いといわれています。
穀物には霊魂が宿っており、人間の霊魂の再生を図るために
その穀霊をいただくという考えからです。
またそうした霊力を持つ豆をまくことで、悪霊を退散させることが
できると信じられてきました。

焼嗅(やいかがし)

強烈なにおいで鬼退治をする方法です。
ヒイラギの枝に火であぶったイワシの頭を刺したものを、
家の戸口に結び付けたり、さしたりすることで、鬼を退散させます。

悪鬼はイワシのにおいが嫌いで、イワシのある家には入らない
といわれています。もし鬼がこれを取り除こうとすればヒイラギの
トゲが手に刺さるとか、トゲが鬼の目を刺すといわれています。
ネギ、ニンニク、ノビル、トベラなど臭気の強いものを添える
地方もあるそうです。

恵方巻きMakizusi (えほうまき)

大阪を中心とした節分行事に「巻き寿司のまるかぶり」
があります。その年の恵方(歳神さまがいる方角)に向かって、
巻き寿司を一本丸ごと無言で食べると縁起が良い、とされます。

巻き寿司なのは福を巻き込むため、まるかぶりをするのは、
刃物を入れると縁が切れるからだそうです。
近年では、この風習が全国的に広まってきました。

 

追儺(ついな)・鬼やらい

中国周代の、各季節の終わりに行われた儺(おにやらい)という、
悪気邪気を追い払う行事がもととされています。

平安時代の宮中では、方相氏(ほうそうし・呪師)が鬼に扮し、
桃の弓、葦の矢、桃の杖を持った人たちに追われる行事が
行われていました。
南北朝の頃、「豆うち」・「豆まき」が行われるようになりました。
室町時代の中期から柊(ひいらぎ)の枝に、鰯(いわし)の頭を
刺したものを門口に置いて、邪気を払うようになりました。

その後、「追儺」の行事と日の近い「立春前の節分」とが混同され、
節分に豆まきをする風習が定着しました。
江戸時代には、節分前になると鰯や柊の物売りがはやったそうです。

 

日本の鬼

中国で行われていた「追儺」の鬼は、悪霊か禍(わざわい)Namahage
の象徴とされています。

古来日本でも、山の中には鬼が住んでいると信じられていました。
しかし中国の鬼とは違い、日本の鬼は、山の精霊のひとつであり
「いい鬼」だったのです。
各地に、鬼の田、鬼の足跡などと呼ばれる場所があり、
鬼と親しくなった村人が、鬼に酒や食物を与えたところ、
お礼に薪や毛皮をもらったというような言い伝えがあります。

鬼を先祖の霊と考えて、「鬼神様」として祀る地方や、
鬼を「守護神」とする地方もあります。
秋田県男鹿半島周辺の「なまはげ」も、神様が姿を変えた
「いい鬼」です。

奈良県の天河神社では、
「鬼はすべての意識を超えて物事を正しく見る存在」で、
神として崇めています。そのため節分の時は、
「鬼は内、福は内」と言って豆をまきます。Mamemaki
また、埼玉県嵐山町の鬼鎮神社では、
「福は内、鬼は内、悪魔外」と言って豆まきをします。

どうやら中国の鬼の要素が取り入れられて、次第に
「鬼とは恐ろしい怪物である」
というイメージのほうが強くなってしまったようです。

童話作家・浜田廣介の名作、『泣いた赤おに』は、
「鬼は実は優しい存在である」ということを示しています。
昔の日本人が持っていた温かい心がよみがえってくる傑作です。
読んだことのない人は、是非読んでみることをおすすめします。

この作品を読んで感動し、涙を流した人は、日本人の心を
失っていない人といえましょう。あまり理屈をこねずに、
素直な気持ちで作品を読むことのできる人、
そういう人が神霊とのコンタクトを取れる人です。

 

 

桃太郎  作詞者不詳  作曲/岡野貞一  文部省唱歌

 Momotarou

1. 桃太郎さん          桃太郎さん
  お腰につけた         黍団子(きびだんご)
  一つわたしに         下さいな

2.やりましょう          やりましょう
  これから鬼の         征伐(せいばつ)に
  ついて行くなら        やりましょう

3.行きましょう          行きましょう
  あなたについて        何処(どこ)までも
  家来になって         行きましょう

4.そりゃ進め           そりゃ進め
  一度に攻(せ)めて      攻めやぶり
  つぶしてしまえ         鬼が島Inu

5.おもしろい            おもしろい
  のこらず鬼を           攻めふせて
  分捕物(ぶんどりもの)を    えんやらや

6.万々歳(ばんばんざい)    万々歳
  お伴(とも)の犬や       猿雉子(さるきじ)は
  勇んで車を           えんやらや

 

        『尋常小学唱歌(一)』  明治44年

 

 Saru

桃太郎  作詞/田辺友三郎  作曲/納所弁次郎

 

1.桃から生まれた        桃太郎
  気はやさしくて         力持ち
  鬼ヶ島をば           討たんとて
  勇んで家を           出かけたり

2.日本一(にっぽんいち)の   黍団子(きびだんご)
  情けにつきくる          犬と猿
  雉(きじ)ももろうて       お供(とも)する
  急げ者(もの)ども       おくるなよ

3.激しいいくさに         大勝利Kiji
  鬼ヶ島をば           攻め伏せて
  取った宝は           何々(なになに)ぞ
  金銀珊瑚(さんご)       綾錦(あやにしき)

4.車に積んだ           宝物
  犬が牽(ひ)き出す       えんやらや
  猿があと押す          えんやらや
  雉がつな引く          えんやらや

  

    『幼年唱歌(初の上)』  明治33年

 

 

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立春

 

立春(りっしゅん)    2月4日頃Turarah

二十四節気の一つ。大寒から15日目頃。
太陽の黄経が315度の時。旧暦一月の節。
春の始め。旧暦では一年の始めでもあった。

 

「立春」とは、「春の気立つ」、つまり「春が始まる」という
意味です。中国から伝わった、「二十四節気」の一つで、
「冬至」と「春分」の中間にあたります。

中国の暦法では、一年の起点を冬至に置き、冬至から
約45日目を立春としていました。この日から「立夏」の
前日までを春の季節としました。

立春は色々な行事の起点となっています。
立春から数えて88日目を「八十八夜」、
210日目を「二百十日」といいます。

 

正月節 Kairakuenn

旧暦では、「立春」を正月にするという考え方があり、
この日を一年の始まりとしていました。春の始まりが
一年の始まりでもあったことから、新暦となった現代も
年賀状に、「初春」・「新春」と書く習慣が残っています。

但し暦の日付では、必ずしも立春が元日にはなりませんでした。
新年になる前に立春が来ることを「年内立春」といい、
次の年は「立春」がないことがありました。
元日以後に来ることを「新年立春」といいます。
また、元日と重なることを「朔旦立春」(さくたんりっしゅん)といい、
大変めでたいとされました。

 

寒明け

立春になることを「寒明け」(かんあけ)といいます。
小寒から節分までの「寒の内」が、二十四節気で最も
寒い頃でした。立春を過ぎると、暦の上では春になります。

しかし、実際には2月が一番寒く、降雪も多いという
ところがたくさんあります。
春を実感するのには、まだ早いですが、関東以西では、
このころから少しずつ太陽の光に力強さが出て、
若草が萌え出し、春めくようになります。

 

二十四節気Ice

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽の黄経に従って
1年を24等分し、それぞれの季節にふさわしい名を付けたものです。
太陰暦では1ヶ月が29日か30日となり、1年が354日しかないため、
実際の月日と季節にずれが生じてしまいます。
そこで中国では、季節を知るために太陽の動きに合わせた
二十四節気が作られ、日本にも導入されました。

季節   名称
    立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
夏    立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑
秋    立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降
冬    立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒

 

七十二候Umeb

「七十二候」(しちじゅうにこう)とは、各節気を三分して
一年を七十二候にし、時候の変化を示したものです。

立春は、
初候 「東風凍を解く」 (とうふうこおりをとく)
二候 「鶯鳴く」     (うぐいすなく)
三候 「魚氷に上る」  (さかなひにあがる)
頃と解説されています。

七十二候は自然や気象の変化、動植物の活動などを表しています。

 

太陰太陽暦

日本の旧暦のことで、太陰暦と太陽暦とを折衷した暦です。
月の動きに合わせて月日が考えられ、
太陽の動きに合わせて季節が考えられていました。

  

 

うぐいす  作詞/林 柳波  作曲/井上武士

 Umea

1.うめの小枝で         うぐいすは
  春が来たよと         うたいます
  ホウ ホウ ホケキョ     ホウ ホケキョ

2.雪のお山を          きのう出て
  里へ来たよと         うたいます
  ホウ ホウ ホケキョ     ホウ ホケキョ

 

      『ウタノホン(上)』  昭和16年

 

 

早春賦(そうしゅんふ) 作詞/吉丸一昌  作曲/中田 章

 

1.春は名のみの        風の寒さやHarunoyuki
  谷の鶯(うぐいす)      歌は思えど
  時にあらずと         声も立てず
  時にあらずと         声も立てず

2.氷解け去り          葦(あし)は角(つの)ぐむ
  さては時ぞと         思うあやにく
  今日もきのうも        雪の空
  今日もきのうも        雪の空

3.春と聞かねば         知らでありしを
  聞けば急(せ)かるる     胸の思(おもい)を
  いかにせよとの        この頃(ごろ)か
  いかにせよとの        この頃か

 

       『新作唱歌(三)』  大正2年

 

 

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針供養

 

針供養(はりくよう)  2月8日Harik

裁縫で折れたり曲がったりした針を集めて、供養する行事。
豆腐やこんにゃくに刺して、各地の淡嶋神社に納めるなどする。
使ってきた針に感謝をして、裁縫の上達を願う。
地方により、12月8日に行う所もある。

 

淡嶋神社

淡嶋(あわしま)神社は、和歌山県和歌山市加太(かだ)
にある加太淡嶋神社の通称で、全国の淡島神社、
粟島神社、淡路神社の総本社です。

主祭神は少彦名神(すくなびこなのかみ)で、
裁縫の道を初めて伝えた神様とされています。
少彦名神は医薬の神様でもあり、特に婦人病に
霊験があるといわれています。

また、淡嶋神社には婆利塞女(はりさいにょ)というHaril
神様が祀られおり、針に結び付けて針供養を行うように
なったともいわれています。

 

針仕事

昔はどの家庭でも、日常的に針仕事をしていました。
着るものはほとんどのものを、一家の女性が縫っていました。

針供養は江戸時代の女性の年中行事で、この日は
針仕事を休み、針子たちは晴れ着を着て裁縫師匠の
家に集まりました。一年間使用した針に感謝し、古針に
五目飯などを添えて淡島神社に供え、裁縫が上達する
ように祈りました。針を豆腐やこんにゃく、餅に刺したり、
紙に包んで海や川に流す所もありました。

針供養は、明治の中頃までは全国的に行われており、
現在でも色々な形で残っています。裁縫師や和裁・洋裁の
学校などでは、今でも大切な行事となっています。

 

 

 

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建国記念の日

 

建国記念の日(けんこくきねんのひ) 2月11日Kennkoku

「建国をしのび、国を愛する心を養う」趣旨として、
1966年(昭和41年)に制定された国民の祝日。

 

紀元節

この日は旧制では、「紀元節」(きげんせつ)といわれる
祝日でした。

1872年(明治5年)、明治政府は『日本書紀』をもとに、
初代天皇とされる神武(じんむ)天皇の即位の日を、
祝日にすることを定めました。翌年の1873年(明治6年)、
祝日の名前が「紀元節」と決まりました。

この祝日は、『紀元節』という歌とともに国民に親しまれて
きましたが、第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)に
廃止されました。

さまざまな議論ののち、1967年(昭和42年)より同じ日を
「建国記念の日」として祝うようになりました。

 

皇紀  神武天皇即位紀元

「皇紀」(こうき)とは、日本書紀の紀年に基づき、
神武天皇即位の年を紀元元年とする紀年法です。

日本書紀には、神武天皇が、辛酉(かのととり)の年の
正月朔日(ついたち)、大和(やまと)の畝傍(うねび)の
橿原宮(かしはらのみや)で即位したとあります。

それをもとに太陽暦に換算すると、紀元前660年2月11日
になるのだそうです。

皇紀への換算法は、西暦に660年を加えます。
例えば、1940年(昭和15年)は、皇紀2600年になります。
この年は、さまざまな式典、大祭、行事が行われ、
式典に合わせて作られた『紀元二千六百年』という歌が
流行しました。

 

 

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バレンタインデー

 

バレンタインデー   2月14日Valentinea

聖バレンタイン・デー(セント・バレンタイン・デー)
 St.Valentine's Day

聖人バレンタインの殉教を記念する日。
日本では、女性が好きな男性にチョコレートを贈る日。

 

由来

バレンタインデーの由来には諸説あります。
最も広く伝わっている説は、次のようなものです。

3世紀後半の2月14日、バレンティノ司教が、
ローマ帝国の皇帝クラウディウスに処刑されました。
当時皇帝は、強兵策として兵士たちに結婚禁止令を
出していました。しかし司教は反対し、恋人ができた
兵士をかくまって密かに結婚させていました。

このことがキリスト教を弾圧していた皇帝に知られ、Valentinec
処刑されたのです。のちにバレンティノ司教の行いは
評価され、司教の命日はカトリックの祝日となりました。

このことと古代ローマの若い男女の祭りとが結びついて、
この日は「男女の愛の誓いの日」になりました。

またこの日から小鳥たちが、「結婚相手を求めて
飛び回り始める」、ともいわれています。

 

チョコレートと日本の習慣

欧米では、バレンタインデーには男女を問わず
恋人同士が花や菓子、カードを贈ります。また夫から妻へ
アクセサリーを贈ったり、友人にカードを贈ったりもします。

チョコレートを贈る習慣は、19世紀後半のイギリスで
始まったといわれています。当時イギリスの菓子メーカーが、
贈答用として綺麗な絵の描かれたものやハート型の
ボックス入りチョコレートを売り出しました。これらがValentineb
バレンタイン用の贈り物として多く使われるようになり、
このことが日本にも伝わりました。

そして日本で、「女性から男性にのみチョコレートを贈る」
という習慣が作られました。また、贈るものが
「チョコレート」と限定的なのも日本だけのことです。

1958年(昭和33年)、ある洋菓子メーカーが
「女性から男性へチョコレートを贈る日」とする
バレンタイン商戦を企画してから、流行し始めたのです。

日本では、この日は「女性から男性へ愛の告白をしてもよい日」
とされています。
以前は、「女性側から男性へ告白するのは、はしたないことだ」、
という考えがありました。
大抵の女性は、男性からの告白を待つしかなかったのです。

恥ずかしくて言葉に出せなくても、チョコレートを贈ることで
気持ちを伝えることができることから、この告白方法は
多くの女性に勇気を与え、後押しをしたのです。

洋菓子メーカーの戦略はあたって、今では日本の年中行事と
言えるほどにもなりました。そして近年は、恋する男女間に限らず、
あらゆる人間関係に使われるようになっています。
また最近では、「義理チョコ」などのような無駄な出費は控え、
その分を恵まれない人々に寄付しようという運動もあります。

 

 

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涅槃会

 Buttou

涅槃会(ねはんえ)  2月15日

釈迦入滅(しゃかにゅうめつ)の日。旧暦2月15日
各寺院で、釈迦の遺徳を讃える法会が営まれる。

涅槃会には、各地の寺で釈迦の遺徳奉讃追慕のため、
涅槃図(ねはんず)を掲げ、遺教経(ゆいきょうぎょう)を
読誦(どくじゅ)します。
涅槃会は、推古(すいこ)天皇の時代、奈良の元興寺
(がんごうじ)で行われたのが最初といわれています。

 

涅槃会を行う日

お釈迦様が亡くなられた日は、
陰暦の2月15日とされています。
現在、法会は寺院や宗派により、
   旧暦の日付をそのまま新暦2月15日で行う所、
   1か月遅れの新暦3月15日で行う所、
   旧暦の2月15日に行う所、
                 などに分かれています。
法会の形式も様々です。
                                                (仏像はお釈迦様ではありません。イメージとお考え下さい。)

 

涅槃団子

寺では涅槃会の供物として、涅槃団子を供えます。 Hasun
この供物には、やしょうま、やせうま、花草餅、花草団子
など、寺や地域により別名があり、形も様々です。

大体は、米の粉で作った色とりどりのもので、
お釈迦様の舎利(しゃり)が五色に輝いていた
という言い伝えから、色付けがされているそうです。

法要後は参詣者に配られます。
この団子を食べると無病息災で過ごせ、またこの団子を
お守りにすると災難除けになるといわれています。

民間でも地方により、手作りした団子を仏壇に供える
風習があります。近年は、餅菓子店やスーパーなどでも
販売されるようになりました。

 Kumonoito

涅槃図(ねはんず)

涅槃とは寂滅(じゃくめつ)を意味する梵語です。
涅槃図には、釈迦が裟羅双樹(さらそうじゅ)の下で、
頭を北、面を西、右脇を下にして臥し、涅槃に入る様子が
描かれています。釈迦の周囲には、弟子を始め、
菩薩・天竜・鬼畜などが泣き悲しんでいます。

葬儀の時、遺体を「北枕」にして寝かせるのは、
この釈迦入滅にならい、お釈迦様にあやかろうと、
同じ向きに安置するようになったといわれます。

 

「北枕」は縁起が悪い?Kangaroo

「北枕」で寝るのは縁起が悪い、と一般にいわれています。
死者と同じ向きであるために、不幸(死)を連想させるからです。
しかしお釈迦様と同じ向きなのですから、実は縁起が良いのです。
風水では、北に頭を向けて寝ると頭が冴える、と考えられています。

この頃勉強や仕事の成績が芳(かんば)しくない、
という人は、北枕にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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春一番

 

春一番(はるいちばん)  立春から春分までの間Kaze
             
(東京の平均日、民間情報で2月25日頃)

立春後、初めて吹く強い南風。
発生しない年もある。

 

春一番とは

2月半ばを過ぎると、西高東低の冬型の気圧配置が
くずれ、高気圧が移動性になります。南の温かい空気と、
北の冷たい空気が激しくぶつかり合うようになります。
日本海では低気圧が発達し、ここに台風なみの強さの
南風が吹きこんできます。立春後に初めて吹く、
この強い南風を「春一番」と呼んでいます。

気象庁調べ(気象庁天気相談所作成資料)で、
         最早記録2月5日(1988年)、
         最晩記録3月20日(1972年)、
                           とあります。

なお、気象庁では平均値は算出しないそうですが、
世間では東京の平均日を2月25日頃としています。

 

春一番の定義Kisyouyohou

気象庁による「春一番」発表の目安は、各地により違いますが、
関東地方の「春一番」宣言の条件は次のように定義されています。

以下、気象庁天気相談所作成資料より

関東地方の春一番の発生日は次の条件を満たした最初の日である。
1)立春から春分までの期間に限る。
2)日本海に低気圧がある。低気圧が発達すればより理想的である。
3)関東地方に強い南風が吹き昇温する。具体的には東京において
最大風速が風力5(風速は毎秒8メートル)以上、
風向は西南西から東南東で、前日より気温が高い。
(なお、関東の内陸で強い風の吹かない地域があっても止むを得ない)

以上、気象庁天気相談所作成資料から(一部表現変更。例、WSW→西南西)

これらの条件が整わずに、「春一番」が吹かなかったという年もあります。

 

春一番の語源

名前の語源については諸説あります。石川県能登地方やNamih
三重県志摩地方など西の各地で昔から使われていたようです。
中でも江戸時代の壱岐の漁師達が、春の始めの強い南風を
「春一」(はるいち)と呼び、恐れていたことが発祥である
といわれています。

長崎県壱岐市郷ノ浦町には、安政6年(1859年)2月13日の
春一番で遭難した53人の漁師の供養塔「春一番の塔」が
建てられています。

1959年に民俗学者の宮本常一が、「春一番」という言葉で
気象現象を解説したことから、新聞などで使われるように
なったそうです。その後、広く一般でも通用するようになり、
今では気象用語となりました。

 

突風や気温上昇に注意

「春一番」は、太平洋側では異常高温、Haru4bann
日本海側ではフェーン現象を起こします。

「春一番」の後には、「春二番」、「春三番」とあり、
吹き荒れるごとに春に近づいていきます。
「春三番」は桜のつぼみをほころばせ、
「春四番」は桜の花を散らす風といいます。

これらの強い突風は、大火災や船舶遭難の被害を
もたらしています。急な温度の上昇は、雪崩れや遭難を
起こしやすくしています。また、看板が落下したり、
テントが飛ばされたり、車や自転車があおられたりと、
身近な所でも被害や事故の原因となっています。

漁師さんばかりでなく、すべての人に注意が必要です。

 

 

春風    作詞/加藤義清  作曲/フォスター

 

1.吹けそよそよ吹け       春風よTakoage
  吹け春風吹け         柳の糸に
  吹けそよそよ吹け       春風よ
  吹け春風吹け         我等の凧に
  吹けよ吹け           春風よ
  やよ、春風吹け        そよそよ吹けよ

2.やよ、吹くなよ風       この庭に
  風吹くなよ風         垣根の梅に
  やよ、吹くなよ風       この庭に
  風吹くなよ風         我等の羽根に
  吹くな、風           この庭に
  やよ、吹くなよ風       吹くなよ、風よ

 

     『少年唱歌 初編』  明治36年

 

 

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雨水

 

雨水(うすい)     2月19日頃Yukidoket

二十四節気の一つ。立春から15日目頃。
太陽の黄経が330度の時。旧暦一月の中。
雪が解け雨水になるという意味。

 

春めく

2月中旬を過ぎると、寒い中にも春の気配が感じられるように
なります。
各地で雪は雨に変わり、雪解けが始まります。
雲は千切れ雲から綿雲になり、ゆっくりと流れるようになります。
空の色は、寒々した濃紺から暖かみのある青さになってきます。

 

二十四節気

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽の黄経に従ってYukidoke
1年を24等分し、それぞれの季節にふさわしい名を付けたものです。
太陰暦では1ヶ月が29日か30日となり、1年が354日しかないため、
実際の月日と季節にずれが生じてしまいます。
そこで中国では、季節を知るために太陽の動きに合わせた
二十四節気が作られ、日本にも導入されました。

季節   名称
    立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
夏    立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑
秋    立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降
冬    立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒

 

七十二候

「七十二候」(しちじゅうにこう)とは、各節気を三分して
一年を七十二候にし、時候の変化を示したものです。

雨水は、
初候 「土脉潤い起こる」  (どみゃくうるおいおこる)、
二候 「霞始めてたなびく」 (かすみはじめてたなびく)、
三候 「草木萌え動く」    (そうもくもえうごく)
頃と解説されています。

七十二候は自然や気象の変化、動植物の活動などを表しています。

 

太陰太陽暦

日本の旧暦のことで、太陰暦と太陽暦とを折衷した暦です。
月の動きに合わせて月日が考えられ、
太陽の動きに合わせて季節が考えられていました。

 

 

どじょっこふなっこ  東北地方方言わらべ歌 作曲/岡本敏明

  Kinngyo

1.春になれば               氷(しが)こも解けて
  どじょっこだの ふなっこだの     夜が明けたと思うベナ

2.夏になれば               童(わらし)こ泳ぎ
  どじょっこだの ふなっこだの     鬼こ来たなと思うベナ

3.秋になれば               木(こ)の葉こ落ちて
  どじょっこだの ふなっこだの     舟こ来たなと思うベナ

4.冬になれば               氷(しが)こも張って
  どじょっこだの ふなっこだの     天井こ張ったと思うベナ

 

    『青年歌集(一)』  昭和23年

 

 

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閏日

  Tikyuu

閏日(うるうび・じゅんじつ)    2月29日

太陽暦で、2月29日のこと。
地球が太陽を一周する日数の端数を調節するため、
4年に一度、1年を366日にする日。
2月28日の翌日に29日を加える。

 

閏年(うるうどし・じゅんねん)

地球は約365.2422日で太陽を1周しています。
ですから、1年を365日とすると約0.2422日分が余ります。
これが4回分たまると、約0.9688日になります。
それで4年に一度366日にするわけです。

しかし今度は、約0.9688日と丸1日との間で誤差が
生じてしまいます。現在、世界の共通暦である
グレゴリオ暦では、次のように定めています。

1.西暦年が4で割り切れる年は閏年。
2.但し、西暦年が100で割り切れる年は平年。
3.但し、西暦年が400で割り切れる年は閏年。Seikau

この規則で400年に97回の閏年が設けられています。
それでも、約3320年に1日のずれが生じてしまうそうです。

 

閏年とオリンピック

近代オリンピックの夏季大会は、閏年に開催されています。
冬季オリンピックも、1992年のアルベールビル大会までは
同年に開催されていましたが、1994年のリレハンメル大会から、
夏季大会と2年おきの、交互に開催されるようになりました。

 

なぜ2月で調整するのか

現在、多くの国で使われている太陽暦(グレゴリオ暦)は、Rome
旧ローマ帝国時代のユリウス暦に基づきます。この時代の
ローマでは、3月が一年の始まりと考えられていました。
このため一年最後の月である2月で、日数の調整をする
ようになったということです。

 

なぜ2月は28日しかないのか

太陽暦(グレゴリオ暦)は、ユリウス暦に基づいています。
ジュリアス・シーザーはエジプト遠征の時、エジプトの暦法を
ローマに持ち帰りました。この時すでにエジプトでは、1年を
365日とし、閏年を設ける暦法が完成していました。
「ユリウス」とは「ジュリアス」のラテン語読みです。

エジプト暦では、1年を12の月に分け、奇数月を31日、Romeb
偶数月を30日とし、これだと366日になるので、
12番目の月を29日として365日にしていました。

しかし、シーザーの甥で後継ぎになったアウグストゥスが、
自分の権力を示すために戦勝記念月の8月を大の月に
してしまいました。そうなると大の月が7・8・9と3ヶ月も
続いてしまうため、9月以降大小の月を入れ換えたものの、
また一年が366日になり、その調整のため2月はさらに
1日減らされて28日になったのだそうです。

ちなみに、英語の7月・July(ジュライ)は、Julius Caesar
(ジュリアス・シーザー)の誕生月であることにちなんで
名付けられたものです。
8月・August(オーガスト)は、Augustus(アウグストゥス)から
名付けられたものです。

 Romec

西向く士 (にしむくさむらい)

30日および28日である小の月を、31日ある大の月と
区別する覚え方として、「西向くさむらい」があります。

小の月、「2月、4月、6月、9月、11月」を
「二、四、六、九、十一」(に、し、む、く、さむらい)
と語呂合わせするのです。漢字の十一を縦書きすると、
武士の「士」に似ることから、十一は「さむらい」と読みます。

しかし、最近は横書きが多いので、十一では「士」に見えません。
「西向く純一」とでもしてみてはいかがでしょう。
「じゅんいち」は「じゅういち」の駄じゃれです。

 

 

閏日生まれの人はラッキー?

閏日生まれの人は、よく冗談を言われたり、からかわれる
対象となることがあります。Birthdayc
例えば、「4年に一度しか歳を取らないのか?」 とか、
「誕生日祝いは4年に1回しかしてもらえないのか?」 とか…。

会話を盛り上げる良い面もありますが、本人にとっては
「相手変われど主(ぬし)変わらず」で、毎度同じことの
繰り返しに、うんざりしている人もいるかもしれません。

でもそれだけ珍しいということなので、ラッキーなことだと
思ってください。というのも、友達や同僚の記憶に残り、
あなたのことをずっと覚えていてもらえる可能性があるからです。

付き合いが無くなってからでも、
「そういえばクラスに2月29日生まれの子がいてさあ…」
などというように、時折話題にされるかもしれないのです。
そしてその話題が、「面白い子だったんだよね!」とか
「いい人でね!」と続くようであれば申し分がありません。

人に思い出してもらえて、それが楽しいことや良い思い出Birthdayb
ならば、あなたはその人の加勢の気、つまりプラスの気を
得ることができて、運気は上昇するのです。
反対に、「イヤな奴だった…」 となると、マイナスの気に
なってしまいますので、あなたの運気は下がってしまいます。

このように人は自分の知らないところで、他人の感情や
意識の影響を受けて、運気が上がり下がりしているのです。
ですから、「人に恨まれるようなことをしてはならない」とか
「人を不快な思いにさせてはならない」と昔から言い伝えられ、
教えられているのです。

このことは誰でもが、心得なければならないことですが、
閏日生まれの人は、なおさら心得ておかなければなりません。
閏日生まれの人は普通の人に比べて、ずっと多くの人に
覚えてもらえて、後々まで話題にのぼる運命にあるのです。
つまり普通の人より、良い運気も悪い運気も増幅しやすいのです。

閏日生まれの人は、この珍しい誕生日をラッキーなものとして、
大いに開運に役立てましょう。笑顔を振りまき、清く行動し、
功徳(くどく)を積んで、良運・吉運を招きましょう。

 

良運を招く心がけ

前項を読んで思い違いをしてはならない、大切なことがあります。Calendar
それは、
「人の噂をして相手の運気が上がり下がりをするのならば、
     憎い相手の悪い話をして相手の運気を下げてやれ」
などと思ってはならないということです。

確かに相手の運気は下がるのですが、同時に自分の運気も
下がってしまうということをわきまえましょう。
言葉には言霊(ことだま)といって、霊力があります。
良いことを言えば良いことが、悪いことを言えば悪いことが
自分に返って来るものなのです。

ですから、あることないこと人の悪口を言ってはなりません。
たとえ本当のことであっても、口に出してはなりません。
普段からなるべく人の良い面を見つけて、褒めたり
お礼を述べるように心がけましょう。

そうすれば、言語精霊が加勢して下さって良運を招くことができます。

  

 

 

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弥生

 

弥生(やよい)   3月Yayoi

  

「やよい」とは、草がいよいよ生(お)い育つ、
「草木弥生月(くさきいやおいつき)」の略とされています。

 

 

年中行事  弥生の目次

3月の行事を簡単に説明します。
合わせて関連した事柄や関連の童謡・唱歌を紹介します。

                               項目は関連トピック
                               『  』は関連の歌

 

 桃の節句(もものせっく)     3月3日
                               上巳の節供と桃  曲水の宴  山遊び・磯遊び
                               桃と桜はどちらが先に咲くか?
                               『水車』

 雛祭り(ひなまつり)        3月3日
                               雛祭りの起源  雛人形  雛祭りのお供え  雛祭りのご馳走
                               雛壇の飾り方  内裏雛の並べ方  敏感になるために
                               『ひなまつり』   『ひなまつり』  
                               

 啓蟄(けいちつ)         3月6日頃
                               蟄虫戸を啓く   二十四節気   七十二候   太陰太陽暦
                               『どこかで春が』

 ホワイトデー            3月14日
                               ホワイトデーの由来  3月14日になったわけ
                               「白」という色      白無垢、お色直しの由来
                               『赤い鳥小鳥』

 涅槃会(ねはんえ)        3月15日
                               涅槃会を行う日   涅槃団子   「北枕」は縁起が悪い?

 春の彼岸(はるのひがん)    3月18日頃から1週間
                               彼岸会  彼岸の行事  牡丹餅と御萩  ぼたもちの異名
                               『春よ来い』

 春分の日(しゅんぶんのひ)   3月21日頃
                               春分  二十四節気  七十二候  太陰太陽暦
                               暑さ寒さも彼岸まで
                               『春が来た』

 イースター(復活祭・ふっかつさい)  春分後の満月の次の日曜日
                               イースターエッグ・イースターうさぎ   イースターの花
                               日本でのイースター   菜種梅雨
                               『朧月夜』

 

 

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桃の節句

 

桃の節句・節供(もものせっく)  3月3日Momoy

五節句の一つ。
上巳(じょうし)の節句、雛(ひな)の節句、
三月節句、重三(ちょうさん)ともいう。
桃の花を飾って、災いを払う。
女児のいる家では、「雛祭り」をする。

五節句(節供)
1月7日…人日(じんじつ)
3月3日…上巳(じょうし)
5月5日…端午(たんご)
7月7日…七夕(しちせき)
9月9日…重陽(ちょうよう)

 

上巳の節供と桃

桃の節供は、もとは上巳の節供といい、Momo
3月の初めの巳の日(上巳)に行われていました。
後に、奇数を陽とする陰陽道の影響で、
同じ奇数が重なる日がめでたいとされ、
江戸幕府が三月三日を上巳の節供と定めました。

旧暦3月3日は、今の4月上旬から中旬頃で、桃の花盛りです。
古くから、桃は不老不死の霊力を持ち、邪気を払う力があり、
魔除けになると考えられていました。

日本の神話では、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が
黄泉(よみ)の国から逃げ戻る時、追いかけてきた
黄泉の国の軍兵に、桃の実を投げて退散させています。
伊邪那岐命はその桃に、
意富加牟豆美命(おほかむずみのみこと)という名をお与えになり、
「現世の人々が苦境に陥って苦しむであろうその時は、よく助けてくれよ」
と仰せられた、とあります。

伊勢の神宮でも以前は、桃花御饌(もものはなのみやけ)
という神饌(しんせん)を三月三日に供えていたそうです。
宮中では上巳の祝いに桃の花を酒に浮かべて飲みました。
民間でも、桃の花を飾ったり、桃の花を添えて「流し雛」を
行う風習が広まりました。
飾ったり供えられた桃の花は、神様の依り代の意味もあります。

 

曲水の宴(きょくすいのえん)Ogawaa

古代中国では、水辺に行って酒を飲んで穢(けが)れや
禍(わざわい)を祓(はら)う「上巳節」(じょうしせつ)という
行事を行っていました。
これが日本に伝わり、上巳の日に人形(ひとがた)で体を撫でて
身の穢れを移し、それを川に流して身を清める行事となり、
これがのちの雛祭りの起源になったといわれています。

また奈良・平安時代の宮中では、「上巳節」に「曲水の宴」を
張るようになりました。
「曲水の宴」とは、歌人が曲水(小川)のほとりの所々に座り、
上流から流される「盃」(さかずき)が自分の前を通り過ぎないうちに
詩歌を作り、盃を取って酒を飲み、次へ盃を流すという行事です。

 

山遊び・磯遊び Picnic

農村では三月節供に、「山遊び」、「磯遊び」といって、
山や海に出かけて、食事をして遊ぶ風習がありました。
この日は本格的な農作業が始まる少し前で、
「労働をしてはいけない日」とか「家にいてはいけない日」
とされました。

この風習は、神様を迎え飲食を共にする「神祭り」であり、
農耕の開始にあたっての「禊ぎ祓い」(みそぎばらい)
の意味がありました。

村人は蓬(よもぎ)の草餅を食べて体の穢(けが)れをSiohigari
祓(はら)い、揃って山に登り、神の依代(よりしろ)である
季節の花、桃の花の下で、酒宴を開きました。
そして、桃の花を持ち帰り、苗代(なわしろ)の水口(みなくち)
に立て、「水口祭り」をして、豊作を願いました。

海辺の人々は海岸や磯で、川辺の人々は川原で、
飲食をし、遊びました。

春の野遊びや潮干狩りは、
これらの風習の名残(なごり)であろうといわれています。

 

桃と桜はどちらが先に咲くか?

旧暦の3月3日は、今の4月上旬から中旬頃にあたります。
新暦の3月3日頃では、自然の桃はまだ咲いていません。Natinotaki
現在の桃の節供に用いられている桃の花は、人工栽培のものです。

普通、桃は桜より後に咲くものなのですが、
桃の節供が3月にあるために、桃の方が先に咲くと
勘違いしている人が多いようです。

旧暦から新暦に変わった時、日付に意味のある行事は
そのままの日付で残したために、本来の季節とは
1ヶ月程ずれてしまいました。
そのため、季節感を失った人間が増えてしまいました。

しかも人工栽培で、冬に夏の野菜や果物を食べるのが
当たり前になってしまった現代の生活スタイルでは、
季節に鈍感な人間を生み出すばかりです。

季節に鈍感な人は自然に対して鈍感な人であり、
自然に鈍感な人は命に対しても鈍感であるということです。
神仏のメッセージを受けるためには、
もっと季節に対して敏感になるよう心がけましょう。

 

 

  水車       作詞・作曲者不詳  文部省唱歌

 Suisya

1.桃の花散る            小川の水に
  一つかかった           水車(みずぐるま)
  のどかに照らす          春の日浴びて
  こっとん こっとん         車は廻(まわ)る
  こっとん こっとん         車は廻る

2.月の流れる            小川の水に
  一つかかった           水車(みずぐるま)
  汀(みぎわ)の蟲(むし)の    鳴く音(ね)につれて 
  こっとん こっとん         車は廻(まわ)る
  こっとん こっとん         車は廻る

  

     『新訂尋常小学唱歌(四)』  昭和8年

 

 

 

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雛祭り

 

雛祭り(ひなまつり)  3月3日Ohinasama

女児の幸福と成長を祈り祝う日。
上巳(じょうし)の節供に、雛人形を飾り、
桃の花、菱餅、白酒などを供える祭り。

 

雛祭りの起源

平安貴族の「雛遊び」、厄を落とす「流し雛」、「上巳の節供」、
「農業神事」などが合わさり、雛祭りのもとになったといわれています。

古代中国では、上巳の日に水辺で香草を体に塗り、
穢(けが)れを祓(はら)って身を清める風習がありました。
また日本でも、古くから「禊」(みそぎ)や「祓い」(はらい)
という身を清める儀式がありました。Momok

この中国と日本の行事が一緒になって、
上巳の日に、紙や草わらなどで人形(ひとがた)を作り、
これで自分の体を撫(な)でて身の穢れや禍を人形に移し、
自分の身代わりとして川や海に流すようになりました。

このころは、まだ女の子の行事ではありませんでした。
この簡素な形代(かたしろ)は、次第に精巧で美しい
人形(にんぎょう)に変化していきました。
この人形を捨てないで、室内に飾るようになったのが
雛祭りのもとといわれています。

 

雛人形

もとは紙やわらで手作りした人形(ひとがた)を、Ohinasaman
節供が終わると川や海に流していました。
(現在でも、鳥取県や岐阜県のように「流し雛」の
           風習が残っている地方があります。)

また、平安時代の公家の子女の間では、
美しい男女一対の「雛」(ひいな)という人形(にんぎょう)での
「雛遊び」(ひいなあそび)が行われていました。
やがて厄払い用の人形(ひとがた)も、綺麗な対の人形
として作られて飾るようになり、川に流さなくなりました。

江戸時代、寛永の頃からは、雛祭りが行われるようになりました。
元禄時代になると、人形はますます豪華になって雛壇(ひなだん)
に飾られるようになりました。
江戸時代中期には、桃の節供は女の子の祭りとされるようになりました。
江戸時代後期には、人形の数が増え、嫁入り道具をかたどった
家具調度品も添えられるようになりました。

雛人形は時代と共に華美になり、飾り段は二段、三段と増し、
今では七段、八段飾りもできました。

 

雛祭りのお供えHinamaturi

菱餅(ひしもち)  三層(紅・白・緑)の菱形の餅。
           三色は、桃の花・白酒・蓬(よもぎ)を象徴したもので、
           紅は魔除け・白は清浄・緑は邪気を祓う、という意味があります。
           菱(ひし)は縁起の良い植物であると共に、餅の菱形は心臓を
           かたどったといわれています。

雛あられ      干した米を煎ったもので、もとは山遊び・磯遊び・流し雛の時の
           携帯食でした。のちに砂糖を加えた甘い菓子になりました。
           米を煎(い)る時に、よくはぜると吉といいます。

白酒        もとは桃の花を酒に浸した「桃花酒」を飲んでいましたが、
           江戸時代後期から甘い白酒が売り出され、雛祭りの定番Doumyouji
           として飲むようになりました。

草餅        蓬(よもぎ)を蒸して餅米と一緒についたものです。
           蓬は薬草であり、邪気を払うとされます。
           もともとは母子草(ははこぐさ・ごぎょう)が使われていたようです。

桜餅        小麦粉や道明寺粉で作った皮で餡を包み、塩漬けの桜の葉で
           巻いた菓子です。現在では春の和菓子の代表格となっています。

 

雛祭りのご馳走

定番は蛤のお吸い物とおすしです。Tirasi

蛤の潮汁(はまぐりのうしおじる)
       蛤の貝殻は他の貝とは決して合わないことから、
       女性の貞節を教え、夫婦の相性の良さを願います。

おすし   ちらしや五目など、色とりどりの見た目も華やかなもので
       女の子らしさを祝います。

他に、さざえのつぼ焼き、あさりとわけぎのぬた、菜の花のおひたし、
土筆の酢の物、ぜんまいのおひたし、たらの芽の天ぷらなど、
春らしい食材を使い季節感あふれる献立にします。

 

雛壇の飾り方

昔は、人形や小道具の飾り方は、地方により違い、個性豊かなものでした。Hiina
しかし、現在は商業的な基準により一様になりつつあります。

一般的な七段飾り

     一段目    内裏雛(だいりびな)
     二段目    三人官女(さんにんかんじょ)
     三段目    五人囃子(ごにんばやし)
     四段目    随身(ずいしん)
     五段目    三仕丁(さんじちょう)
     六段目    道具(箪笥などの嫁入り道具)
     七段目    道具(駕籠や御所車など)

 

内裏雛(だいりびな)の並べ方

内裏雛は、天皇・皇后の姿をかたどった一対の人形です。Dairibina

日本では古くは、左側(向って右)のほうが位が高いと
されてきました。左大臣は右大臣より格上でしたし、
武家の結婚の儀式などでも、男性が左側に座りました。
ですから内裏雛も、男雛(おびな)は左側、女雛(めびな)は
右側とされていました。

しかし、大正天皇が西欧の王侯貴族のしきたりにならって、
右側(向って左)に立ち、皇后を左側(向って右)に
置かれるようになってから、内裏雛の並べ方も変わった
といわれています。但し、京都では伝統を重んじ、
現在も古式のままの飾り方がされています。

ところで、内裏雛とは、男雛と女雛の一対を指します。
つまり両方のことです。
しかし、男雛をお内裏様、女雛をお雛様というのだと
思い違いをしている人が多いようです。

それは、詩人のサトウハチロー作詞による童謡、
『うれしいひなまつり』が広まってからのことです。
この曲の2番の歌詞、
『♪お内裏様とおひな様、二人ならんですまし顔…♪』
             は、厳密には正しくありません。

今では、「皆が間違えるとそれが正しくなる」
の例の一つになりつつあるようです。

 

敏感になるために

旧暦3月3日は今の4月中旬頃です。Itigo
この頃だと桃の花や供物、ご馳走の材料は自然界に
存在しますが、新暦3月3日ではまだ手に入りません。
現在私たちが使用しているもののほとんどは、
温室栽培や冷凍保存あるいは暖地からの移送など
人工的な操作によるものです。

自然の恵みから自然の気をいただくことを難しくしてしまった
現代の経済社会のシステムでは、鈍感な人間が増えるばかりです。

なるべく、自分の住んでいる土地のその季節に採れたものを
いただくようにしましょう。自分と同じ気を受け入れたもの、
つまり同じ土地で育ったものを食べるのが、一番自分の体や心に
ぴったりと合って健康に良いのです。

都市部に住んでいてそれができない人は、Suika
せめて季節から外れたものは口にしないようにしましょう。

「初物(はつもの)を食べると75日寿命を延ばす」といいますが、
これは自然の初物のことで、人工的に作った季節はずれのものと
間違えないようにしましょう。
自然の初物には精気がみなぎっていますが、人工的に栽培した
季節はずれのものは精気も栄養もひどく劣っているものです。

自然に逆らい、エネルギーを無駄遣いして、無理矢理育てたものに
神々の精気は宿りません。
「季節はずれのものを食べると75日寿命を減らす」と覚えておきましょう。

 

 

 ひなまつり  作詞/海野 厚  作曲/三宅延齢

 

  ひももの花に            お白酒(しろざけ)
  あられ草餅(くさもち)       緋毛氈(ひもうせん)
  おひなさまの            お祭りに
  皆様おまねき            いたしましょう

  五人囃子(ごにんばやし)の    おはやしに
  官女(かんじょ)の舞いの     美しさKoto
  前じゃみんなで           賑(にぎ)やかに
  お琴をひいたり           歌ったり

  遊んでやがて            日が暮れりゃ
  お内裏様(だいりさま)も      おさみしい
  早くおあかり             点(とも)しましょう
  おぼろおぼろの           雛壇(ひなだん)に

  楽しい楽しい             夜(よ)が更(ふ)けて
  外はほんのり            お月さま
  薄桃色(うすももいろ)の      ぼんぼりに
  ねむりゃきれいな          夢ばかり
 

       『日本童謡曲集Ⅱ』   昭和6年

 

 

ひなまつり  作詞・作曲者不詳  文部省唱歌

 Bonnbori

1.赤い毛氈(もうせん)         敷きつめて
  お内裏(だいり)さまは        上の段
  金の屏風(びょうぶ)に        銀の台

2.五人囃子(ごにんばやし)や     官女(かんじょ)たち
  揃って並ぶ               下の段
  どれもきれいな            おひなさま

3.あられ菱餅(ひしもち)        お白酒
  雪洞(ぼんぼり)飾る         おもしろさ
  今日は三月              ひなまつり

 

 

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啓蟄

 

啓蟄(けいちつ)  3月6日頃  Mogura

二十四節気の一つ。雨水から15日目頃。
太陽の黄経が345度の時。旧暦二月の節。
冬眠していた虫が穴から出て来るという意味。

 

蟄虫戸を啓く(すごもりむしとをひらく)

「啓蟄」または「蟄虫戸を啓く」とは、寒い冬の間土の中で
過ごしていた虫たちが、春の気配に誘われて目を覚まし、
地上に這い出てくる時季であるという意味です。

この蟄虫(すごもりむし)とは、爬虫類、両生類なども
含まれます。冬眠していたカエルなども姿を見せる
ようになる、ということになりますが、縦長の日本列島では
この時期、それはまだ南の地域に限ります。
北では、啓蟄を過ぎても雪の降る所があります。
しかし太陽の光は確実に強くなっています。Tannpopok

 

二十四節気

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽の黄経に従って
1年を24等分し、それぞれの季節にふさわしい名を付けたものです。
太陰暦では1ヶ月が29日か30日となり、1年が354日しかないため、
実際の月日と季節にずれが生じてしまいます。
そこで中国では、季節を知るために太陽の動きに合わせた
二十四節気が作られ、日本にも導入されました。

季節   名称
    立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
夏    立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑
秋    立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降
冬    立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒

 

七十二候Tyouk

「七十二候」(しちじゅうにこう)とは、各節気を三分して
一年を七十二候にし、時候の変化を示したものです。

啓蟄は
初侯  「蟄虫戸を啓く」   (すごもりむしとをひらく)
二候  「桃始めて咲く」   (ももはじめてさく)
三候  「菜の虫蝶となる」  (なのむしちょうとなる)
頃と解説されています。

七十二候は自然や気象の変化、動植物の活動などを表しています。

 

太陰太陽暦

日本の旧暦のことで、太陰暦と太陽暦とを折衷した暦です。
つまり、月の動きに合わせて月日が考えられ、
太陽の動きに合わせて季節が考えられていたのです。

    
 

 Me

どこかで春が   作詞/百田宗治  作曲/草川 信

 

  どこかで春が            生まれてる
  どこかで水が            流れ出す

  どこかでひばりが          鳴いている
  どこかで芽の出る         音がする

  山の三月              東風(こち)吹いて
  どこかで春が            生まれてる

 

       『小学男生』    大正12年

 

 

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ホワイトデー

 

ホワイトデー   3月14日Marshmallow

「バレンタインデー」に愛を誓った恋人同士が、
その愛の確認をする日。
「バレンタインデー」に女性からチョコレートを受け取った男性が、
その女性にお返しとしてお菓子を贈る日。

 

ホワイトデーの由来

2月14日の「バレンタインデー」は、女性から男性に
チョコレートを贈り、愛の告白をする日でした。
これは、西洋の「バレンタインデー」をアレンジして、
チョコレート菓子業界が仕掛けて作った日本独自の習慣です。Candy

この「バレンタインデー」に対し、
「全国飴菓子工業共同組合」が、お返しも催事にしようと発案し、
1980年に「ホワイトデー」を謳って宣伝販売をしました。

つまり当初は、「バレンタインデーのチョコレートのお返しに、
キャンディーやクッキー、マシュマロなどを贈りましょう!」
ということで始まったのですが、今ではお菓子に限らず、
アクセサリーなど色々な贈り物がなされるようになりました。

そしてこの「ホワイトデー」も日本独自の習慣として定着しました。
近年では日本の影響を受け、韓国などアジアの国々にも
「ホワイトデー」は浸透しつつあるようです。

なぜこの日を「ホワイトデー」というのかについては、
飴の材料の砂糖が白いからという説、
マシュマロの色の白からという説、
純粋の象徴の色が白だからという説、など色々あるようです。Cookie

 

3月14日になったわけ

3世紀後半、ローマ帝国の結婚禁止令に反対した
バレンティノ司教は、恋人同士をかくまい結婚させたため、
2月14日に処刑されました。このバレンタイン司教の
殉教日が、「バレンタインデー」の由来とされています。

その1ヶ月後の3月14日に、バレンティノ司教によって
結婚した2人が、改めて永遠の愛を誓い合ったといいます。
このことからこの日を「ホワイトデー」にしたといわれています。

 

白という色

白い色には、ほとんどの国と文化で共通のイメージが
あるようです。神聖、清浄、清潔、清純、純真、純潔、潔白、
善などの象徴とされ、多くは良い意味に捉えられています。

日本では、赤が太陽を象徴する色であることは周知ですが、Color
白も同じく太陽を象徴する色です。
「白日」(はくじつ)は、くもりのない太陽、照り輝く太陽を表します。

奈良時代には、白色を「祥」、つまりめでたいしるし、さいわいの兆し
と考えていました。「紅白」がめでたいとされるのは、もとは赤も白も
太陽の色であることからなのです。

中国古来の「五行」(ごぎょう)では、白は金と義を表しています。
風水では、白は気を浄化し毒素を洗い流す色で、心と体を一転
させる力があるとされています。ですから、出発点に戻り
やり直しをするような場合に、白は運気を高め後押ししてくれます。

何をやってもうまく行かない時や気分のすぐれない時は、
白い服や下着を着たり、白いファブリックや小物を使用しましょう。
勇気を出したい時やパワーが欲しい時は、白に自分の好きな色、
または目的別の色を組み合わせてみましょう。

目的別の運気を上昇させる色の例

恋愛       紺、赤、ミントグリーン、ラベンダー、コーラルピンク
金銭       茶、黒、紫、アイボリー、パステルイエロー
健康       赤、青、モスグリーン、ボルドー、ベージュ
心の悩み    若草色、茶、クリーム、オレンジ、パウダーピンク
人間関係    緑、水色、ベージュ、ピンク、パステルオレンジ
仕事・勉強   青、黄緑、オレンジ、アイボリー、クリーム、

 

白無垢・お色直しの由来

日本の結婚式及び披露宴では、花嫁がWedding
白無垢(しろむく)の衣装から色物の衣装に着替える
「お色直し」という習慣があります。

奈良時代から明治の頃まで、婚礼衣装は男女共
基本的に(時代や身分により一様ではない)
白装束でした。

白装束は神事の時に用いる衣装で、穢れを避けるものです。
白い衣装に身を包み、神様に結婚を報告した後、
俗世間に戻ったことを示すために色物に着替えたことが、
そもそもの由来であるといわれています。
(但し今日行われている神前結婚式の形式は、キリスト教の
影響を受けたもので、明治後半から庶民に広まったものです。)

明治以降は、「何の色にも染まっていない白い衣装で結婚式に
臨んだ花嫁が、式後、嫁ぎ先の色に染まることを意味する」
ということが通説になりました。古くは、式服には実家の紋を付け、
色直し後の衣装には婚家の紋を付けたといいます。

ですからいずれにせよ「お色直し」は一回で充分なのですが、
現代では何回も着替えるのが普通となり、花婿までも色直しを
するようになりました。いわば「ショー」化し、もとの意味は
薄れてしまいました。結婚は当の二人の問題であり、
婚家の色に染まる意味の「お色直し」は封建的である
と考える人も多いのでしょう。

しかし、日本の伝統や文化、「家」の在り方として
意味のあったことを、ただの古いしきたりとして切り捨てず、
由来くらいは知っておきたいものです。

 

 

赤い鳥小鳥  作詞/北原白秋  作曲/成田為三Jellybean

 

1.赤い鳥         小鳥
  なぜなぜ        赤い
  赤い実を        食べた

2.白い鳥         小鳥
  なぜなぜ        白い
  白い実を        食べた

3.青い鳥         小鳥
  なぜなぜ        青い
  青い実を        食べた

 

      『赤い鳥』  大正7年

 

 

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涅槃会

 Buttou

涅槃会(ねはんえ)  3月15日

釈迦入滅(しゃかにゅうめつ)の日。旧暦2月15日
各寺院で、釈迦の遺徳を讃える法会が営まれる。

涅槃会には、各地の寺で釈迦の遺徳奉讃追慕のため、
涅槃図(ねはんず)を掲げ、遺教経(ゆいきょうぎょう)を
読誦(どくじゅ)します。
涅槃会は、推古(すいこ)天皇の時代、奈良の元興寺
(がんごうじ)で行われたのが最初といわれています。

 

涅槃会を行う日

お釈迦様が亡くなられた日は、
陰暦の2月15日とされています。
現在、法会は寺院や宗派により、
   1か月遅れの新暦3月15日で行うところ、
   旧暦の日付をそのまま新暦2月15日で行う所、
   旧暦の2月15日に行う所、
                 などに分かれています。
法会の形式も様々です。
                                                (仏像はお釈迦様ではありません。イメージとお考え下さい。)

 

涅槃団子

寺では涅槃会の供物として、涅槃団子を供えます。 Hasun
この供物には、やしょうま、やせうま、花草餅、花草団子
など、寺や地域により別名があり、形も様々です。

大体は、米の粉で作った色とりどりのもので、
お釈迦様の舎利(しゃり)が五色に輝いていた
という言い伝えから、色付けがされているそうです。

法要後は参詣者に配られます。
この団子を食べると無病息災で過ごせ、またこの団子を
お守りにすると災難除けになるといわれています。

民間でも地方により、手作りした団子を仏壇に供える
風習があります。近年は、餅菓子店やスーパーなどでも
販売されるようになりました。

 Kumonoito

涅槃図(ねはんず)

涅槃とは寂滅(じゃくめつ)を意味する梵語です。
涅槃図には、釈迦が裟羅双樹(さらそうじゅ)の下で、
頭を北、面を西、右脇を下にして臥し、涅槃に入る様子が
描かれています。釈迦の周囲には、弟子を始め、
菩薩・天竜・鬼畜などが泣き悲しんでいます。

葬儀の時、遺体を「北枕」にして寝かせるのは、
この釈迦入滅にならい、お釈迦様にあやかろうと、
同じ向きに安置するようになったといわれます。

 

「北枕」は縁起が悪い?Kangaroo

「北枕」で寝るのは縁起が悪い、と一般にいわれています。
死者と同じ向きであるために、不幸(死)を連想させるからです。
しかしお釈迦様と同じ向きなのですから、実は縁起が良いのです。
風水では、北に頭を向けて寝ると頭が冴える、と考えられています。

この頃勉強や仕事の成績が芳(かんば)しくない、
という人は、北枕にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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春の彼岸

 

春の彼岸(はるのひがん) 3月18日頃から1週間Geranium

春分の日を中日としたその前後7日間。
雑節の一つ。
始めの日を「彼岸の入り」、中日を「彼岸の中日」、
終わりの日を「彼岸の明け」という。
この間に、お墓参りをしたり、先祖の霊の供養をする。

 

彼岸会

仏教では、彼岸会(ひがんえ)を行ない、
祖先の霊を慰める法要を営むこととしています。

彼岸会は、桓武(かんむ)天皇の延歴24年(805)の頃、
皇祖の追善供養のため、春と秋の彼岸7日間に、
全国の国分寺で金剛般若経を読経させたのがHigann
始まりといわれています。
平安時代から朝廷で行われた彼岸会は、
江戸時代には、庶民の間にも年中行事として広まりました。

「彼岸」とは、「向こう岸」という意味です。
こちら岸にあたる現世は、「此岸(しがん)」といいます。
「此岸」の欲望や迷い、悩みを断ち切り、
生死の海を渡って到達する終局、理想、悟りの世界が「彼岸」です。
つまり煩悩(ぼんのう)を解脱(げだつ)した境地をいいます。
在家の人々に、この期間だけでも「彼岸」を求めさせようとしたのが、
「彼岸会」の起こりだそうです。

 

彼岸の行事

古く日本には、季節の変わり目に農神を祭り、
作物の豊穣を祈り、収穫を感謝する風習がありました。
さらに日本古来の祖先崇拝の信仰と仏教の教えが
一緒になり、日本独自の彼岸の行事となりました。

一般に、春は牡丹餅(ぼたもち)、秋は御萩(おはぎ)、Botann
それに五目寿司などを作って仏壇に供え,
仏さまを供養し、祖霊を祭ります。
家族揃って寺参り、お墓参りに行きます。

 

牡丹餅と御萩(ぼたもちとおはぎ)

春に作るものを牡丹餅と言い、
秋に作るものを御萩または萩の餅といいます。
それぞれ春の花「牡丹」と、秋の花「萩」に見立てた名であって、
同じもののことです。

同じものを季節で言いかえるとは、
これこそ日本人の繊細な感性と言えましょう。

 

ぼたもちの異名

春秋で呼び名が変わるぼたもちですが、Ohagi
さらに夏と冬でも変える人がいるそうです。
また、粒あんのものをおはぎ、
こしあんのものをぼたもち、と言い分ける人もいます。
秋は収穫したての皮の柔らかい小豆で粒あんにし、
春は冬を越した皮の堅い小豆でこしあんにするからだそうです。
あんこの餅をぼたもち、きなこのものをおはぎと呼ぶ人もいます。

その他ぼたもち・おはぎには、地域や各家庭、
作り方の違い等で多くの異名があるようです。
それだけ広く食べられているということでしょう。
しかし昔は大変なご馳走で、春は豊作を願い
秋は収穫への感謝として、神さまやご先祖さまに捧げる時か、
特別なお客さまをもてなす時にだけ作られたものでした。
今では一年中売られており、多くは「おはぎ」で通用しています。

 

 

春よ来い    作詞/相馬御風  作曲/広田竜太郎

 Momom

1.春よ来い              はやく来い
  歩き始めた             みいちゃんが
  赤い鼻緒(はなお)の       じょじょはいて
  おんもへ出たいと         待っている

2.春よ来い              はやく来い  
  お家(うち)の前の         桃の木の
  つぼみもみんな          ふくらんで
  はよ咲きたいと          待っている

 

        『木かげ』  大正12年

 

 

 

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春分の日

 

春分の日(しゅんぶんのひ)    3月21日頃Haru

「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
という趣旨で、1948年(昭和23年)に制定された国民の祝日。

 

春分

二十四節気の一つ。啓蟄から15日目頃。
太陽の黄経が0度の時。旧暦二月の中。
太陽の中心が春分点上にあり、昼夜の長さがほぼ等しい。
この日を境に昼が長く夜が短くなる。

 

二十四節気の一つ「立春」(2月4日頃)の頃は、
まだまだ寒い時期でした。二十四節気は季節を先取り
しているため、一般には「立春」で春という実感はありません。
「春分」の頃となると、正に誰もが春を感じる気候となります。

 

二十四節気Harup

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽の黄経に従って
1年を24等分し、それぞれの季節にふさわしい名を付けたものです。
太陰暦では1ヶ月が29日か30日となり、1年が354日しかないため、
実際の月日と季節にずれが生じてしまいます。
そこで中国では、季節を知るために太陽の動きに合わせた
二十四節気が作られ、日本にも導入されました。
 

季節   名称

    立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
夏    立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑
秋    立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降
冬    立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒

 

七十二候Sakurai

「七十二候」(しちじゅうにこう)とは、各節気を三分して
一年を七十二候にし、時候の変化を示したものです。

春分は、
初候  雀始めて巣つくる  (すずめはじめてすつくる)
二候  桜始めて開く    (さくらはじめてひらく)
三候  雷声を発す     (かみなりこえをはっす)
頃と解説されています。

七十二候は自然や気象の変化、動植物の活動などを表しています。

 

太陰太陽暦

日本の旧暦のことで、太陰暦と太陽暦とを折衷した暦です。
つまり、月の動きに合わせて月日が考えられ、
太陽の動きに合わせて季節が考えられていたのです。

 

暑さ寒さも彼岸まで Azarasi

彼岸を境として、厳しい寒さや暑さが衰えて、良い気候に
なることを言っています。昼と夜の長さが同じ彼岸の中日は、
春秋ともに季節の変わり目といえます。

しかし最近は地球温暖化のせいで、「厳しい寒さ」という日が
少なくなっているように思います。(但し温暖化と暖冬は違います。)
私は東京近郊に在住ですが、子供の頃(昭和30年代)は
毎朝のように庭の池やバケツの水が凍ったものでした。
それが今は一冬に数日有るか無いかになりました。

その反対に夏は、昔は30℃を越える日は一夏で数日だったPenguin
ものが、今ではその位の気温は普通になってしまいました。
地球温暖化以外にも、都市化など複合的な原因が絡んで
いるのでしょうが、確かに昔より気温が高くなっているのを
実感しています。

温かいということは、人にとっては都合の良いことであるように
思われがちですが、地球温暖化は人類の危機を招くものです。

「すでにかなり深刻な状態である」と警告している専門家が
大勢いらっしゃいます。地球温暖化に異論を唱える人も
いますが、南極や北極の氷が解け、南太平洋の島国
ツバルが水没しつつあることは、まぎれもない事実です。

また世界各地で異常気象が起こっているのも、まったく
関係の無いことではありません。生態系に異変が起きて
いることも、多くの例が挙げられています。

手遅れにならないうちに、早急に対策をとらなければ
なりません。
しかし、経済優先の社会であり、地球の未来や子孫の
ことよりも、自分のわがままを優先する人が多く、
真剣に考えようとしない人の方がまだまだ多数のようです。Polarbear

一人一人がもっと意識して、温暖化に歯止めをかけましょう。
「自分一人でどうにかなるものではない」とか
「自分一人くらいはどうでもいい」という言い訳をしてはなりません。
一人一人が地球に負担をかけているのですから、
一人一人が気を付けなければなりません。

地球を思い地球を愛すよう、心がけましょう。
地球を愛する心は、人類を愛し、子孫の繁栄を願う心と
なります。自然界のすべてを愛し感謝する心となります。

そういう心が神々との交信を可能にします。

 

 

春が来た   作詞/高野辰之  作曲/岡野貞一Hinagiku

 

1.春が来た    春が来た    どこに来た
  山に来た    里に来た    野にも来た

2.花が咲く     花が咲く    どこに咲く
  山に咲く     里に咲く    野にも咲く

3.鳥が鳴く     鳥が鳴く    どこで鳴く
  山で鳴く     里で鳴く    野でも鳴く

 

    『尋常小学読本唱歌』  明治43年

 

 

 

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イースター

 Eastera

イースター          春分後の満月の次の日曜日
(復活祭・ふっかつさい)       
(3月下旬から4月下旬) 

キリスト教で、イエス・キリストの復活を記念する祝祭日。
復活祭の期間は、イースター前の四旬節40日間と、
イースター後の聖霊降誕祭までの50日間との、
合わせて90日間にわたる。

 

キリスト教では、十字架に架けられたイエス・キリストが、
数日後に復活したとされています。

復活祭に至る前の40日は、四旬節(レント)と呼ばれ、
昔はこの期間には肉食が禁じられていました。
復活祭の前の1週間は聖週間といわれ、ことにキリストが
十字架上の死をとげた聖金曜日(イースター直前の金曜日)
には、一日中食事を摂らない時代もありました。

なお、カトリックの「謝肉祭」は、
四旬節の前に肉を食べて楽しんでおこう、という行事です。

 

イースターエッグ イースターうさぎEastere

イースターエッグとは、復活祭用にゆで卵を美しく彩色した
ものです。贈り物にしたり、友達と交換し合ったりします。

イースターエッグはイースターうさぎが運んでくるとされています。
「卵」は生命や復活を意味し、「うさぎ」は多産と繁栄の象徴として、
どちらもイースターのシンボルキャラクターになっています。

家庭では、生卵の中身を抜いた殻に色や模様を付けて、
様々な飾り物を作ります。子供達は、庭や家の中に隠した
卵を探す遊び「エッグハント」をします。Easterb
他にも、卵を割らないように転がす「エッグロール」や、
スプーンの上に卵を乗せて競争する「エッグレース」など、
卵を使った遊びや風習があります。

昔は、教会でゆで卵をもらうのが子供達の楽しみでした。
現代の子供達には、ゆで卵よりも、カラフルな銀紙で
包んだ卵形のチョコレートの方が人気があるようです。

 

イースターの花

イースターは、ゲルマンの「春の女神」の名に由来しているEasterc
といわれています。
元々は異教徒の「春を祝う祭り」だったのです。
植物の芽吹きや動物達の繁殖の季節到来と、
イエスの復活のイメージとが重なって、この春の祭事が
キリスト教に組み込まれたようです。

復活祭の飾り付けは教会や国によっても異なりますが、
春の草花や青葉をふんだんに使い、イエスの復活と共に
美しい春がまた巡って来たことを喜ぶのだそうです。
中でも、シーボルトが日本から持ち帰った白い鉄砲百合
(テッポウユリ)が、その名も「イースターリリー」と呼ばれ、
イースター用の花として広く普及しています。

この期間の教会での典礼に用いられる祭服などは白色であり、
花も白いものが最もふさわしいと考えられているようです。

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イギリスの詩人A・E・ハウスマンは、次のように歌っています。

Loveliest of Trees , the cherry now… Easterd
Wearing white for Eastertide.

木の中でもっとも美しい桜が、いま…
復活祭にふさわしく白い花をつけている

(なお、この桜は八重桜であるとのことです。)

参考書籍 
英国生活誌Ⅰ 復活祭は春風に乗って
出口保夫 著  中央公論社

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日本でのイースター

日本ではイースターについて、一般にはあまり知られて
いませんが、キリスト教では最も古い祭事で、クリスマス
よりも重要な行事とされています。

近年、卵やうさぎの形をした菓子や玩具に目を付け、
各業者が日本でもイースターを広めようとしています。
クリスマスはもとより、今やバレンタインデーもハロウィンも
宗教的な意味などとは関係なく、商魂に釣られたイベントにEasterf
なっています。
イースターも、やがて大衆化されるかも知れません。

他宗教であろうと、なんでも受け入れてしまう日本人。
この「なんでもありの寛容性」を、日本人の長所であり
柔軟性であると捉えたい、と思います。

ただ注意しなければならないことは、
「他の国の人達も自分達と同じだと思ってはならない」
ということです。
多くの人々は、「自分の神こそが唯一正しい神である」
と信じています。よその神を受け入れることはしません。

日本人は特殊であり、例外であることを知っておきましょう。

  

 

菜種梅雨(なたねづゆ)Asakusan

関東以西の太平洋側の地域では、3月下旬から4月上旬に
かけて、雲が多く雨の降りがちな天気が続くことがあります。
菜の花の盛りの頃なので、菜種梅雨と呼ばれています。

天気図では、梅雨の時とよく似た前線が本州の南岸沿いに
走り、その上を低気圧が通っています。冷たい雨となることが
多く、桜の開花を抑えてしまうこともあります。

 

 

 朧月夜  作詞/高野辰之  作曲/岡野貞一

 Oborodukiyo

1.菜の花畠(ばたけ)に       入日(いりひ)薄れ
  見渡す山の端(は)        霞(かすみ)深し
  春風そよ吹く            空を見れば
  夕月かかりて            匂い淡し

2.里わの火影(ほかげ)も      森の色も
  田中の小路(こみち)を       たどる人も
  蛙(かわず)の鳴く音(ね)も    鐘の音(おと)も
  さながら霞(かす)める       朧月夜(おぼろづきよ)

 

       『尋常小学唱歌(六)』  大正3年

 

 

 

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卯月

 

卯月(うづき)  4月Uduki

 

 「うづき」とは、
    卯の花(ウツギの花)の盛りの月、「卯の花月」の略とされています。
    苗を植える、「植え月」からとする説、
    「卯」は十二支の順で四番目だからという説、もあります。

 

 

年中行事  卯月の目次

4月の行事を簡単に説明します。
合わせて関連した事柄や関連の童謡・唱歌を紹介します。

                               項目は関連トピック
                               『  』は関連の歌

 

 花見(はなみ)               3月下旬~4月上旬
                               桜   桜前線   花見は信仰行事
                               花見の宴      運を開く心がけ
                               『さくら』

 エイプリルフール            4月1日
                               由来   嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる
                               嘘も方便   嘘はつき通せない
                               正直は最良の策である
                               『花咲じじい』

 清明(せいめい)            4月5日頃
                               春眠暁を覚えず   今日のうちに眠る
                               二十四節気    七十二候   太陰太陽暦
                               『蝶々』       『チューリップ』

 花祭(はなまつり)            4月8日
                               三大法会   甘茶   釈迦
                               『ひらいた ひらいた』

 穀雨(こくう)                 4月20日頃
                               百穀春雨   二十四節気  七十二候
                               太陰太陽暦
                               『春の小川』

 昭和の日                 4月29日
                               「天皇誕生日」→「みどりの日」→「昭和の日」
                               植物をこよなく愛された昭和天皇のエピソード
                               『緑のそよ風』

 

 

 

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花見

 

花見(はなみ) 3月下旬~4月上旬(関東地方) Hanamib

満開の桜の花を見て楽しむ。
桜の木の下で、宴を催す。

 

日本では昔から、花といえば「桜」を指します。
現代でも桜は日本の代表的な花であり、日本の「国花」です。

日本では四季折々に花を愛でる習慣がありました。
梅、桜、桃、ウツギ、ツツジ、シャクナゲなど、
多くは山の花木を対象としていましたが、単に「花見」
と言えば、やはり桜の花を見ることをいいます。

桜はバラ科サクラ属で、野生の桜が約100種類、
園芸種が約300種類あるそうです。白色、淡紅色、Turugajou
濃紅色、八重咲きのものなど様々な品種があります。

園芸種は、野生の桜をもとにして江戸時代から作られてきました。
代表的な野生種は「山桜・ヤマザクラ」で、奈良県の吉野山は、
「吉野桜・ヨシノザクラ」の名所として知られています。

現在親しまれている「ソメイヨシノ」は、江戸時代末期、
江戸染井(現在の東京都巣鴨周辺)の植木屋が、
野生の「オオシマザクラ」と「エドヒカン」をかけ合わせて
作ったといわれています。

山桜が「吉野桜」と呼ばれていたことから、「ソメイヨシノ」と
名付けられたようです。「ソメイヨシノ」はその華やかさから
人々に好まれ、日本全国に広まりました。今では
「吉野桜とはソメイヨシノのこと」と、誤用されるまでになりました。

 

桜前線

3月になると毎年、気象庁から「さくらの開花予想」が発表されます。Hanamia
これはマスコミや一般の間で、「桜前線」と呼ばれています。

桜の開花の日が等しい地点を結んでいる線が、
 (さくらの開花予想の等期日線図)
天気図上の前線に似ているため「桜前線」とたとえています。

観測されるサクラは主にソメイヨシノですが、ソメイヨシノが
生育できない地域では別の品種が標本木に指定されています。
北海道北部は「エゾヤマザクラ」、東部は「チシマザクラ」、
沖縄や南西諸島は「ヒカンザクラ」です。

「さくらの開花予想」は、お花見やイベントの時期の目安に
されています。桜前線は季節の進行につれて、南から北へ、
低地から高地へと順次移行していきます。
ソメイヨシノの開花は、九州と北海道では約1ヶ月半もの
開きがあります。

 

花見は信仰行事 桜は「稲の神が宿る木」Sakuraa

さくらの「さ」は「稲の霊」、「くら」は神の居る場所をあらわす
「神座」(かみざ)を意味します。

農村では桜を田の神の「依り代」(よりしろ)と考え、
神を迎えて豊作を祈る儀式が行われていました。
桜の木の下で神と共に飲食したり、花を持ち帰って
庭や田の水口(みなくち)に立て豊作を祈願しました。

花見は単なる風流や行楽ではなく、もとは信仰行事だったのです。

 

花見の宴

万葉集の時代、公家や貴族は桜ではなく梅の花見をSakurab
楽しんでいました。

広仁三年(812)、嵯峨天皇が神泉苑で「左近の梅」を
桜に植え替えて、「観桜の宴」を開きました。
これが桜の花見の始まりで、これ以降花見というと
桜を指すようになったといわれています。

その後、古今和歌集には桜がたくさん詠まれ、
武士の間での花見も広まっていきました。
慶長三年(1598)三月、豊臣秀吉が醍醐寺三宝院で
催した豪華な宴、「醍醐の花見」は有名です。

江戸時代には、庶民の間でも花見を楽しむようになり、
花見の名所が生まれ春の行楽として定着しました。
現代でも毎年桜前線の北上に伴い、全国各地で
多くの人が集まり花見の宴が催されています。

 

運を開く心がけ

花見は、もとは神と人との間で交流交歓の飲食をするSakurac
という信仰行事でした。

古来日本人は、植物には精霊が宿っていると考えてきました。
自然に生命力を感じ、自然の霊力を分けていただくというのが
原点でありましょう。
それゆえ花見には、神への畏敬の気持ちがなくてはなりません。

近年、カラオケを持ちこんで騒音を立てたり、桜の木の下で
バーベキューをしたりする花見がまかり通っていますが、
本来の意味とはかけ離れています。

神様は楽しいことがお好きなので、賑やかにするのは良いことです。
しかし電気で増幅した音量のカラオケや、花を汚す煙や臭いを出す
バーベキューは、花見にはふさわしくありません。

これでは精霊から霊力を授かるどころか、精霊の怒りに
触れてしまいます。他の花見客にも迷惑をかけるので、
人々のマイナスの気も受けてしまいます。

昔ながらの、重箱に詰めた手作りのご馳走と生の声による
歌や歓声こそが、神様を喜ばせるのだということを心得ておきましょう。

マナーをわきまえたやり方で神と精霊をもてなし、
霊力と運気をいただくように心がけましょう。

 

 

 さくら             日本古謡Sakuran

 

1.  さくら  さくら
   野山も里も        見わたすかぎり
   かすみか雲か      朝日ににおう
   さくら  さくら       花ざかり

2.  さくら  さくら
   やよいの空は      見わたすかぎり
   かすみか雲か      匂(にお)いぞ出(い)ずる
   いざや いざや      見にゆかん

 

   『うたの本(下)』  明治16年

 

 

 

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エイプリルフール

 

エイプリル・フール  4月1日Aprilfool

April fool  四月馬鹿
社会の秩序を乱さず、人を傷付けず、笑えるものなら、
嘘をついてもよいとされる日。
万愚節(All Fools' Day)ともいう。

 

「エイプリル・フール」は18世紀頃から西洋に起こり、
大正時代に日本に伝わりました。4月1日の午前中は、
嘘で人をかついだり、いたずらをしても、無害なものなら
大目にみてもらえるとされます。

元々は騙される側の人を指して、「四月馬鹿・April fool」
と呼んでいました。4月1日は各国の新聞紙面でも、
ユーモア溢れる「嘘の記事」が掲載され、読者を笑わせています。

 

由来

エイプリル・フールの由来は、諸説あります。

●キリストの命日だとする説。
●キリストが生前にユダヤ人にバカにされたことをCrossedfingers
 忘れないための行事だとする説。
●インドの「揶揄節」からだとする説。
 (やゆせつ・・・仏教徒は春分から一週間修行をして
  「彼岸」に達するが、それを過ぎるとまたもとの
  迷いの世界に戻ってしまうことを戒めた行事)
●16世紀のヨーロッパで暦を変えた時、4月1日に旧来どおりの
 新年を祝う悪ふざけをしたのが起源だとする説。

この他にもいろいろあり、古くから似たような風習が
世界のあちらこちらに伝わっていたようです。

中国では「万愚節」とか「衆愚節」といい、江戸時代に
日本に伝わり、日本では「不義理の日」と呼ばれていました。
大正時代になって、西洋の風習である「エープリル・フール」
という言葉が使われるようになったとのことです。

 

嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる

昔は「嘘をつくと閻魔(えんま)様に舌を抜かれるよ!」Sita
と言って、子供達に嘘をついてはならないことを教えてきました。

「嘘をついたり悪いことをすると地獄に落ち、閻魔大王の
前で裁判にかけられる。犯してきた罪が明らかになると、
地獄の責め苦が始まる。その苦しみは永遠に続く」
と誰もが教わり信じてきました。
ですから、日本人は正直で勤勉な人が多かったのです。

こういった考え方は、特定の宗教や宗派ということではなく、
広く一般に人々の心に染み込んでいました。子供らは
自分の家の宗派が何かを知らなくても、毎日神棚と仏壇に
手を合わせていたものでした。

しかし現代では神棚も仏壇も無い家が増え、死んだらGassyou
それですべて終わりという考え方をする人が増えました。
そのように人々の宗教心が失われ始めてから、
日本の社会がおかしくなり出しました。

平気で嘘をついたり、人をだましたり、人を傷付けたりする人が
増えてしまったのです。法律を犯さなければ何をやっても良いとして、
人の悪いことやあくどいことをする人も増えてしまいました。

そういう種類の人間にはならないようにしましょう。
悪いことをすれば、いずれ天罰が下ることは間違いないのです。
もし「この世」でうまく逃れたとしても、「あの世」で辛い責め苦が
待っています。

神や閻魔様を信じようが信じまいが、それは関係のないことです。
すべての人にあの世は存在するのです。安らぎのあの世を望む
のであれば、この世を精一杯清く正しく生きるように努力しましょう。

 

嘘も方便(うそもほうべん)

正直であることは、大切なことです。 Kodomoc
神仏も正直な人間のことはお守り下さいます。
正に、「正直の頭(こうべ)に神宿る」なのです。

しかし、正直者でも嘘をつくことが必要な場合もあります。
人を傷付けないための嘘、善意の嘘のことです。
この場合、嘘であることは分からないようにしなければなりません。

また、人を笑わせたり、楽しませる嘘もあります。
こちらは嘘であることがはっきり分かるようにして、
嘘をつかなければなりません。

「嘘も方便」とは、人のためになることであれば、
嘘をつくのも時には必要であるということです。
「嘘も方便」に適う「良い嘘」ならば、神仏もお許し下さいます。

 

嘘はつき通せない

嘘をつき通すのはとてもエネルギーのいることです。 Tomodati
嘘をひとつつくと、つじつまを合わせるために次々と
嘘をつかなければならなくなります。

その場はうまく切り抜けられたとしても、段々と収拾が
つかなくなります。よほど記憶力の良い人でない限り
すべてを覚えていられないからです。

そして多少なりとも「良心」(りょうしん)を持っている人ならば、
嘘がばれやしないかとハラハラしたり、嘘をついたことを
後悔して悩んだりで、ストレスを抱えてしまいます。
こんなことにエネルギーを使うのは無駄でもったいない話です。

正直を通しましょう。「正直は心の省エネ」です。
「正直であることは、実は一番楽で安らかな生き方なのだ」
ということを理解できる人間になりましょう。

もし、平気で嘘をつき通し、恥の上塗りをして何とも思わない人、
つまり「良心」というものを持っていない人は大問題です。
そういう人は神仏の加護とは無縁であり、嘘をつかれた人々の
マイナスの気を受けて、不幸な人生を歩むことになるでしょう。

 

正直は最良の策である

「正直であることは、心の省エネになる」と前述しました。 Business
このことは個人ばかりでなく、企業や会社でも同様である
といえます。「正直であることは、大きな損失を免れる」
ということになりましょう。

近年、企業の偽装工作が数多く明るみになり、人々の
不信感を募らせています。企業のトップや責任者が会見で
頭を下げて詫びている姿を、こう度々見せられては世の中が
信じられなくなってしまいます。

残念ながらこの競争の激しい世の中では、正直に商売をし
正直に会社を運営してさえいれば、すべてがうまくいくという
ものではありません。真面目にやっていても、なかなか
すぐには利益を得られないものです。

だからといって、少しくらいごまかしても大丈夫だろうと
目先の欲にとらわれだすと、段々と歯止めがかからなく
なっていきます。しばらくはうまくいったとしても、神様は
お見通しです。いつか必ずそのツケは回ってくるのです。

そして悪事や不祥事が露見した時、その損失は計り
知れないものとなってしまいます。問題を起こした会社が、
失った信用を取り戻すのは容易ではありません。結局、
利益は薄くても、まともにやっていた方が長続きするし、
長い目で見れば得策であるということになるのです。

「正直であることが、最も賢明な策なのだ」
ということを、深く心に刻み込んでおきましょう。

 

 

花咲かじじい  作詞/石原和三郎  作曲/田村虎蔵

 Pochi

1.裏の畑で             ポチがなく
  正直じいさん           掘ったれば
  大判                小判が
  ザクザク              ザクザク

2.意地悪じいさん         ポチ借りて
  裏の畑を             掘ったれば
  瓦(かわら)や          貝殻(かいがら)
  ガラガラ              ガラガラ

3.正直じいさん           臼(うす)彫って