小満
二十四節気の一つ。立夏から15日目頃。
太陽の黄経が60度の時。旧暦四月の中。
万物に生気充満し果実実り草木繁るという意味。
自然界のすべてのものが次第に満ちてくることから
小満といわれます。木々や草の緑が濃くなり、
動物たちも活発に動くようになります。
多くの植物が花を開きます。
麦秋(ばくしゅう)
麦の穂が熟すと黄金色になることから、この時季を麦秋、
麦の秋などと呼んでいます。初夏なのに秋と言うのは、
稲穂が黄金色になる秋に通ずるとして収穫の意味で
使われているようです。
「麦秋」は陰暦の4月の異称でもあります。
麦には大麦、小麦、烏麦(からすむぎ)、燕麦(えんばく)、
ライ麦などの種類があります。
小麦を例にとりますと、
前年10月下旬に種を蒔くと、11月上旬に発芽します。
翌1月上旬に幼穂ができ始め、3月中旬に茎が伸び始めます。
4月下旬には穂が出て、5月上旬に花が咲きます。
5下旬に実が熟し始め、6月上旬から下旬に収穫されます。
麦は、縄文時代には日本に伝わっていたそうです。
弥生時代には、稲作と並行して麦の畑作が行われて
いました。
奈良、平安時代には、凶作に備えて栽培することが
奨励されました。この頃、多くは人の食用というよりも、
家畜の飼料として用いられていました。
鎌倉時代には、粉にして麺類やせんべいなどが
作られるようになりました。
室町時代には、麦飯は下層の人々の主食になって
いきました。それ故に近世まで、
「麦飯は貧乏人の食べるもの」というイメージがありました。
現代では、麦飯は健康食として認知され、「麦とろ」
などの趣向に富んだ食べ方もあります。
大麦は味噌、醤油、ビールなどの原料や麦ごはん、麦茶に、
小麦は粉にしてパン、麺類、菓子などに用いられ、
麦は私たちの食生活に欠かせないものになっています。
しかし、そのほとんどは輸入されています。
小麦ばかりでなく、今の日本は多くの食料を輸入に
頼っている状態です。このことに問題意識を持ち、
食料の自給率を上げることに関心を示しましょう。
運を開く心がけ
運気を上げるためには、なるべく自分の住んでいる
土地で採れたものを食べるようにしましょう。
人は、自分と同じ気を受け入れたもの、つまり同じ土地で
同じ水と空気と太陽の光で育ったものを食べるのが、
一番自分の体や心に合って健康にも良いのです。
それは氏神、産土神、鎮守神をはじめとした、
その土地の神々の加護を得ることにも通じるのです。
よその土地で採れたものは、いわば「異物」のようなもので
心身に馴染みません。珍しいものなど遠くで採れたものでも、
たまに食べるのでしたら、新鮮で刺激があり有効な面も
あります。しかし他の土地のものを日常的に、大半として
食べ続けるのはよくありません。
地元の自然の恵みから自然の気をいただくというのが理想です。
しかし昔は当たり前だったそのことが、今の社会では難しいこと
となってしまいました。せめて輸入農産物でなく、日本国内で
栽培されたものを食べるように心がけましょう。
(注)
氏神(うじがみ)… 一族の神
産土神(うぶすながみ)… 生まれた土地の神
鎮守神(ちんじゅがみ)… 住んでいる所の神
先祖からの土地に生まれ、そこに住み続ける人は、
この三神に守られますので生涯を通して運に恵まれるでしょう。
出生地を離れた人は、居住地の鎮守様にお参りをすると共に、
なるべく頻繁に帰省して故郷の神様にお参りをし、故郷の
食べ物を食べましょう。
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、太陽の黄経に従って
1年を24等分し、それぞれの季節にふさわしい名を付けたものです。
太陰暦では1ヶ月が29日か30日となり、1年が354日しかないため、
実際の月日と季節にずれが生じてしまいます。
そこで中国では、季節を知るために太陽の動きに合わせた
二十四節気が作られ、日本にも導入されました。
季節 名称
春 立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
夏 立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑
秋 立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降
冬 立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒
「七十二候」(しちじゅうにこう)とは、各節気を三分して一年を
七十二候にし、時候の変化を示したものです。
小満は
初侯 「蚕起きて桑を食う」 (かいこおきてくわをくらう)
二候 「紅花咲く」 (べにばなさく)
三候 「麦の穂出る」 (むぎのほでる)
頃と解説されています。
七十二候は自然や気象の変化、動植物の活動などを表しています。
太陰太陽暦
日本の旧暦で、太陰暦と太陽暦とを折衷した暦のことです。
つまり、月の動きに合わせて月日が考えられ、
太陽の動きに合わせて季節が考えられていたのです。
麦刈 作詞/白鳥省吾 作曲/井上武士
1.麦はさらさら 黄金(こがね)の穂波(ほなみ)
さっと刈れ刈れ じまんの腕に
といだ利鎌(とがま)が きらりと光る
2.刈って束(たば)ねて 山ほど積んで
ことしゃ上作(じょうさく) 大麦 小麦
玉の汗から 生まれた宝
3.たすき鉢巻(はちまき) きりりとしめて
親子そろって 麦刈りあげりゃ
森のかっこ鳥 かっこと鳴いた
『初等科音楽(三)』 昭和18年
| 固定リンク

















































